2.15.28 デルタリシンクに関する注意事項
デルタリシンクに関する注意事項を次に示します。
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URペアがサスペンドされ長期にわたって再同期されないときなどに、ジャーナルデータがリストアジャーナルボリュームの容量の70%を超えることがあります。ジャーナルデータが容量の70%を超えると、古いジャーナルデータは自動的に削除されます。古いジャーナルデータが削除されると、リストアジャーナルボリュームにジャーナルデータをコピーするだけでは、プライマリボリュームとセカンダリボリュームのデータを完全に同一にできなくなり、デルタリシンクは失敗します。デルタリシンクが失敗した場合は、URペアを再同期してください。
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ジャーナルデータがジャーナルボリュームの70%を超えなくても、次のような場合にはジャーナルデータが破棄される、または破棄されるおそれがあります。
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GADペアを再同期してから、プライマリボリュームを更新した場合
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正サイトとUR副サイトのストレージシステム間のURペアを再同期してから、プライマリボリュームを更新した場合
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プライマリボリュームの更新が遅延して、リトライ処理が発生した場合
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GADペアのセカンダリボリュームの更新が遅延した場合
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デルタリシンクを実行したにも関わらず、デルタリシンク用URペアの状態が変わらない場合は、デルタリシンクの要件が満たされていないおそれがあります。GADペア、URペア、デルタリシンク用URペアのペア状態が前提条件を満たしていることを確認してください。