2.14.1 Universal ReplicatorとShadowImageの併用についての概要
Universal Replicatorの主要な機能は、遠隔地で業務ボリュームのコピーが保持されることです。Universal ReplicatorペアのプライマリボリュームおよびセカンダリボリュームをShadowImageを伴ってバックアップする、あるいはShadowImageボリュームをUniversal Replicatorを伴ってバックアップすることで、次の利点があります。
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Universal ReplicatorペアのプライマリボリュームをShadowImageペアと共有できます。
Universal Replicatorに障害が発生した場合、サイト上でデータをバックアップできます。
業務データの複数のコピーが、データの調査やテストなどの目的で正サイトに提供されます。
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ShadowImageペアのセカンダリボリュームをUniversal Replicatorペアのプライマリボリュームを伴って正サイトで共有すると、リモートコピーができます。
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副サイトでUniversal ReplicatorペアのセカンダリボリュームとShadowImageペアのプライマリボリュームを共有する場合、ShadowImageペアのセカンダリボリュームのデータは、Universal Replicatorシステムのテスト用と災害リカバリ用に使用できます。
ShadowImageペアのセカンダリボリュームは、テスト中でも継続的に複製が可能になります。
実際の回復作業中にUniversal Replicatorに問題が発生した場合、ShadowImageペアのセカンダリボリュームを、Universal Replicatorペアのセカンダリボリュームの回復に使用できます。
同じコンシステンシーグループ内にあるすべてのShadowImageペアの分割を要求した場合、その要求が受け付けられるのは、対応するすべてのUniversal ReplicatorペアがPAIR状態、PSUS状態、またはPSUE状態のときだけです。もし、Universal Replicatorペアがこれらの状態に該当しなければ、コンシステンシーグループ内のShadowImageペアの状態は変更されません。