2.8.9 Universal Replicatorで使用されるジャーナルのオプションを変更する
背景
次に示すジャーナルのオプションを変更できます。
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ジャーナルボリューム流入制御
ジャーナルボリュームへの更新I/Oの流入を制限してホストへの応答を遅らせるかどうかを指定します。
例えば、2つのジャーナルにアクセスするデータ転送パスを設定している場合、一方のジャーナルのプライマリボリュームに重要なデータベースが保存され、他方のジャーナルのプライマリボリュームにはあまり重要ではないデータベースが保存されるときは、重要なデータベースが保存されているジャーナルへの更新I/Oは制限しないで、重要ではないデータベースが保存されているジャーナルに対する更新I/Oの流入を制限すると効果的です。
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データあふれ監視時間
ジャーナルボリューム内のデータ量が満杯になっても、設定した時間が経過するまでUniversal Replicatorペアはサスペンドしません。この期間、ジャーナルデータ領域の空きを待つために、ホストからの更新I/Oに対する応答が遅れます。
3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせたマルチターゲット構成の正サイトのミラーが2つともActive状態で、ジャーナルデータ領域またはメタデータ領域の空き容量が一定量まで減少した場合、[データあふれ監視時間]の値に関係なく、ジャーナル内の片方のミラーが障害サスペンドになります。
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キャッシュモード
リストアジャーナル内のジャーナルデータをキャッシュに格納するかどうかを指定します。
- メモ
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次に示すジャーナルのオプションは、正サイトでだけ変更できます。
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[ジャーナルボリューム流入制御]
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[データあふれ監視時間]
上記以外のジャーナルのオプションは、正サイトと副サイトのどちらからでも変更できます。
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前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(リモートバックアップ管理)ロール
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ジャーナル内のミラー状態が次のどれかになっていること。
[Initial]
[Stopped]
[Hold(Failure)]
- メモ
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デルタリシンクを用いる3DC構成の場合、状態が[Hold(Failure)]ではない方のミラーの状態によって、オプションを変更できるかどうかが決まります。例えば、ジャーナルのミラーが[Hold(Failure)]と[Active]の場合、ジャーナルオプションは変更できません。ジャーナルのミラーが[Hold(Failure)]と[Stopped]の場合、ジャーナルオプションを変更できます。
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RAID Managerの場合は、raidcom modify journalコマンドを使用すること。
操作手順
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次のどちらかの方法で、[ジャーナル]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[ジャーナル]を選択します。
Storage Navigatorを使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[ジャーナル]を選択します。
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[ジャーナル]タブを選択します。
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オプションを変更したいジャーナルのチェックボックスを選択します。
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次のどちらかの方法で[ジャーナルオプション編集]画面を表示します。
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[ジャーナルオプション編集]をクリックします。
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[アクション]メニューから[ジャーナル]‐[ジャーナルオプション編集]を選択します。
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必要に応じて、ジャーナルオプションを変更してください。
変更不要なオプションがあるときは、そのオプションのチェックボックスを選択しないでください。チェックボックスを選択しなければ、そのオプションの値は現状のまま変更されません。
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[完了]をクリックします。
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[設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。
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[適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。
設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。
- ヒント
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ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。
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[タスク]画面で、操作結果を確認します。
実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。