1.9.7 TrueCopyペアの分割
TrueCopyペアは分割できます。これによってセカンダリボリュームへのコピーが中断されます。ペアを分割すると、次のことが発生します。
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ホストからのI/O書き込みはプライマリボリュームに対しては継続しますが、セカンダリボリュームに対しては停止します。
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現在の更新コピー動作はセカンダリボリュームに対しては最後まで行われるので、分割操作をした時点までのデータの一貫性は保証されます。
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ペア状態はPSUSに変わります。
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正サイトのストレージシステムはペアの分割後に更新されたプライマリボリュームのトラックを差分データとして記録します。このデータはペアの再同期の際にセカンダリボリュームへコピーされます。
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セカンダリボリューム(Write許可オプションが有効なセカンダリボリューム)にアクセスするためには、ペアを分割しなければなりません。
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ペアを分割する際、正サイトのストレージシステムはペアの状態を変更する前に、保留中の更新コピー操作を完了します。これによって確実にペアを同期化します。
ペアの分割中はプライマリボリュームへの更新を遮断するオプションを設定できます。これによってプライマリボリュームとセカンダリボリュームの同期が維持されます。
他のオプションとして、ホストからセカンダリボリュームへの書き込みを可能にすることもできます。副サイトのストレージシステムはペアの分割中に更新されたセカンダリボリュームのトラックを差分ビットマップとして記録します。ペアを再同期すると、副サイトのストレージシステムは正サイトのストレージシステムにセカンダリボリュームの差分ビットマップを転送します。正サイトのストレージシステムはプライマリボリュームとセカンダリボリュームの差分ビットマップをマージし、同期していないトラックを特定します。