2.10.19 3DCカスケード構成での正サイトの障害からのリカバリ
背景
3DCカスケード構成で正サイトに災害または障害が発生したときは、中間サイトにあるTrueCopyペアのセカンダリボリュームを利用して業務を引き継げます。このため、正サイトで災害または障害が発生したときに必要な最初のリカバリ手順は、正サイトから中間サイトに運用を切り替えることです。中間サイトで業務を再開する手順を次に示します。
操作手順
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中間サイトにあるTrueCopyペアのセカンダリボリュームの整合性を分析し、正サイトにあるTrueCopyペアのプライマリボリュームと同じデータが格納されていることを確認します。
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TrueCopyペアに対して、RAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。
- 注意
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TrueCopyペアの片方のボリュームの容量拡張が成功した後に障害が発生した場合、TrueCopyペアの作成、再同期、スワップリシンク、およびhorctakeover操作は、容量不一致により失敗します。もう片方のボリュームの容量を拡張して、両方のボリュームの容量を一致させてから、この操作を実施してください。
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中間サイトにあるTrueCopyペアのセカンダリボリュームがSSWS状態に変わるか、またはTrueCopyペアのプライマリボリュームとして使用できるようになるまで待ちます。
どちらかの状態に変わったら、そのボリュームを利用して業務を再開できます。
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TrueCopyペアのセカンダリボリュームをUniversal Replicatorペアのプライマリボリュームとして使用して、暫定的に災害リカバリの構成を作成できます。
正サイトの復旧後、3DCカスケード構成を再度作成するか、3DCマルチターゲット構成に変更するか、選択してください。