2.9.10 Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする(副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合)
GADの副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合の、Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする手順を次に示します。
- メモ
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ファームウェアバージョン83-03-3X-XX/XX 以前のVSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルと接続して作成、再同期、またはスワップリシンクしたGADペアの場合、手順9~11を実施してください。
それ以外のGADペアの場合、手順9~11は不要です。
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外部ストレージシステムの電源をオンにします。
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各ストレージシステムに閉塞部位がないことを確認します。
閉塞部位があった場合は、回復します。
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各ストレージシステムで、パスの閉塞に関するSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。
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正サイトおよびGADの副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへ接続します。
コマンド例:raidcom check_ext_storage external_grp -ldev_id 0x8888 -IH1
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外部ストレージシステムが正常に接続されていることを確認します。
コマンド例:
raidcom get path -path_grp 1 -IH1 PHG GROUP STS CM IF MP# PORT WWN PR LUN PHS Serial# PRODUCT_ID LB PM 1 1-2 NML E D 0 CL5-C 50060e8007823521 1 0 NML 433333 VSP Gx00 N M
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正サイトおよびGADの副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへ接続していることを確認します。
コマンド例:raidcom get external_grp -external_grp_id 1-2 -IH1
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正サイトおよびGADの副サイトのストレージシステムの外部ボリュームが、Quorumディスクとして認識されていることを確認します。
コマンド例:raidcom get ldev -ldev_id 0x8888 -IH1
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正サイトまたはGADの副サイトのストレージシステムで、Quorumディスク閉塞のSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。
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GADの副サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームを指定して、GADペアを再同期します(スワップリシンク)。
コマンド例:pairresync -g oraHA -swaps -IH1
正サイトのストレージシステムのボリュームがセカンダリボリューム、GADの副サイトのストレージシステムのボリュームがプライマリボリュームに変わります。
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各ペアのペア状態が次のように変わったことを確認します。
ペアの種類
GADペア再同期前のペア状態
GADペア再同期後のペア状態
P-VOL
S-VOL
P-VOL
S-VOL
GADペア
PSUS (Block)
SSWS (Local)
PAIR (Mirror(RL))
PAIR (Mirror(RL))
デルタリシンク用URペア
PSUE※1
SSUS※2
PSUE※1
SSUS※2
URペア
PAIR
PAIR
PAIR
PAIR
- (凡例)
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P-VOL:プライマリボリューム
S-VOL:セカンダリボリューム
- 注※1
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Storage Navigatorでは、HOLDINGと表示されます。
- 注※2
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Storage Navigatorでは、HOLDと表示されます。
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サーバからGADペアのプライマリボリュームまたはセカンダリボリュームへ、2分程度I/Oを発行し続けます。
サーバがI/Oを発行すると、システム構成に関する情報が3台のストレージシステムへ通知されます。デルタリシンク用URペアの状態が、PSUEからPSUSに変わります。ミラーの状態はPJNSのままです。ペア状態とミラー状態を確認したら、障害を通知するSIMが発生していないことも確認します。
- メモ
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計画停止前の構成からプライマリボリュームとセカンダリボリュームが逆転している状態です。計画停止前と同じ構成に戻す場合は、GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えてください。