1.11.1 TrueCopyを使用したデータの移行とは
次のような理由でデータを移行したい場合、TrueCopyを使用すると1つのボリュームから別のボリュームにデータを移行できます。
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新しいボリュームにデータをコピーする場合
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他の動作(修復など)の都合でボリュームからデータを一時的に削除する場合
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ストレージシステムおよびシステムの性能向上を目的として、作業負荷のバランスをとるためにボリュームを再配置したりI/O動作をストレージシステム内およびストレージシステム間にわたって均等に分散したりする場合
TrueCopyの形成コピー操作はプライマリボリュームの内容全体をセカンダリボリュームにコピーします。形成コピー操作が完了すると、プライマリボリュームとセカンダリボリュームの内容が同じになります。その後、TrueCopyペアは削除されます。
このため、ホストソフトウェアを使用しないで、ホストに影響を与えることなくデータの移行を完了できます。ホストベースのアプリケーションを自動化するには、TrueCopy操作のRAID Managerとホストソフトウェアを統合してTrueCopyを使用したデータの移行を実施します。