Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.8.2 TrueCopy操作のためにリモート接続を追加する

背景

リモート接続の追加正サイトのストレージシステムに副サイトのストレージシステムを登録して、TrueCopy用のローカルストレージシステムおよびリモートストレージシステムを構成します。これによって両方のストレージシステムでTrueCopyを操作するための準備が整います。この手順の間に、システム間にリモートパスも設定できます。この手順は正サイトのストレージシステムで実行します。

メモ

ファームウェアの交換処理中は、リモートパスの操作ができません。ファームウェアの交換処理が完了していることを確認してからリモートパスの操作をしてください。

メモ

エラーが発生した、または[キャンセル]をクリックしたなどの理由によって、ファームウェアの交換処理が中断されていると、リモートパスの操作ができません。ファームウェアの交換処理が正常に完了していることを確認してから、リモートパスの操作をしてください。

メモ

VSP E590またはVSP E790と、次のストレージシステムを相互に接続する構成では、VSP E590およびVSP E790を除いて、Storage Navigatorでリモートパス操作をできません。 RAID Managerで操作してください。

  • VSP G150, G350, G370, G700, G900またはVSP F350, F370, F700, F900(88-08-01-XX/XX未満)

  • VSP E990(93-04-01-XX/XX未満)

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[リモート接続]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[リモート接続]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[リモート接続]を選択します。

  2. [接続(To)]タブを選択します。

  3. 次のどちらかの方法で、[リモート接続追加]画面を表示します。

    • [リモート接続追加]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[リモート接続]‐[リモート接続追加]を選択します。

  4. [リモートストレージシステム]の[モデル]を設定します。

  5. [リモートストレージシステム]の[シリアル番号]を設定します。

    メモ
    • 仮想ストレージマシン内のボリュームを使用するときも、本ストレージシステムのシリアル番号を指定してください。仮想ストレージマシンのシリアル番号は指定できません。

    • VSP G1000, G1500およびVSP F1500に接続する場合は、接続先ストレージシステムの5桁のシリアル番号を指定してください。RAID Managerでは、”3”+シリアル番号の6桁で指定しますが、Storage Navigatorでは先頭の”3”がない5桁のシリアル番号を指定します。

    • VSP 5000シリーズに接続する場合は、接続先ストレージシステムの5桁のシリアル番号を指定してください。RAID Managerでは、”5”+シリアル番号の6桁で指定しますが、Storage Navigatorでは先頭の”5”がない5桁のシリアル番号を指定します。

  6. [リモートパス]の[パスグループID]を選択します。

  7. [リモートパス]の[最小パス数]を指定します。

    現在のローカルストレージシステムに接続した各リモートストレージシステムに必要な最小パス数を指定します。正常なパスが[最小パス数]で設定した数より少なくなると、ローカルストレージシステムは影響を受けるTrueCopyペアをすべて分割して、パス数の不足によってホストの性能に悪影響を与えないようにします。デフォルトは1です。

    メモ

    ローカルストレージシステムに、災害リカバリ用の重要なデータを含むTrueCopyペアがある場合は、最小パス数を1に設定し、リモートストレージシステムへのパスが1つだけの場合でもTrueCopy操作を続行できるようにしてください。

    メモ

    ローカルストレージシステムで高性能を保持したい場合は、ローカルストレージシステムが管理するペア数によって、最小パス数を2以上(パスグループ当たりの最高パス数は8)に設定します。

    パス数がこの設定値を下回ったためにTrueCopyペアが分割されると、プライマリボリュームフェンスレベルの設定によって、TrueCopyのプライマリボリュームをフェンスする(すべてのWriteを拒否する)かどうかが決まります。

  8. [選択タイプ]でポートタイプを選択します。

  9. ローカルストレージシステムとリモートストレージシステムで使用するポートを選択します。

    [選択タイプ]で[iSCSI]を選択したときは、リモートストレージシステムのポートの[IPアドレス]および[TCPポート番号]を入力します。パスを追加する場合は、[パス追加]をクリックします。必要な場合は、あとで[リモートパス追加]画面を使ってパスを追加したり削除したりできます。

  10. 必要に応じて、オプションの[RIO MIH時間]を入力します。

    RIO MIHはRemote I/O Missing Interrupt Handlerの略で、ストレージシステム間でのデータコピーの要求があったスロットに対して、コピーが開始されてから完了するまでの待ち時間を意味します。

  11. 必要に応じて、オプションの[往復応答時間]をミリ秒単位で入力します。

  12. [完了]をクリックします。

  13. [設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  14. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。

    設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  15. [タスク]画面で、操作結果を確認します。

    実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。