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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.2.7 TrueCopyのシステムオプションモード

TrueCopyでは、ユーザ個々のニーズに対応するために、次の表に示すシステムオプションモードを用意しています。インストール時のストレージシステムではOFFに設定されています。設定の変更については、お問い合わせください。

モード

説明

689

副サイトのストレージシステムでセカンダリボリュームのMPユニットのWritePendingが60%以上のとき、形成コピー動作を抑止するかどうかを選択できます。

  • ON:副サイトのストレージシステムでセカンダリボリュームのMPユニットのWritePendingが60%以上のとき、形成コピー動作を抑止し、形成コピー動作による副サイトのストレージシステムのWritePendingの増加を抑止します。

  • OFF:副サイトのストレージシステムでセカンダリボリュームのMPユニットのWritePendingが60%以上となっても、形成コピー動作を抑止しません。

784

RIOのMIH時間を5秒に短縮します。正サイトと副サイトのストレージシステムの間のリモートパスに障害を検出したときは、10秒経過すると、交替パスでRIOをリトライします。

  • ON:RIOのMIH時間を5秒に短縮します。

    RIOのタイムアウト時間とABTS(Abort Sequence)のタイムアウト時間がそれぞれ5秒に短縮され、合わせて10秒経過すると、交替パスでRIOをリトライします。

  • OFF:RIOのMIH時間は副サイトのストレージシステムを登録したときに設定した時間です。デフォルトは15秒です。

    RIOのタイムアウト時間とABTSのタイムアウト時間が経過すると、交替パスでRIOをリトライします。

システムオプションモード784は、1つのリモート接続内にあるすべてのリモートパスのポートタイプがFibreの場合だけサポートしています。1つのリモート接続内にあるリモートパスのポートタイプがすべてiSCSI、またはiSCSIとFibreが混在している場合はサポートしていません。

1198

TrueCopyペアの容量拡張操作時に、差分管理方式を、シェアドメモリ差分から階層差分に切り替えるために使用します。

このシステムオプションがONの場合、システム詳細設定のNo.5およびNo.6の設定値に依存せず動作します。

SOM1198

SOM1199

機能概要

備考

OFF

OFF

差分管理方式を切り替えません。

システム詳細設定のNo.5およびNo.6の設定値で動作します。

ON

OFF

4TB以下のTrueCopyUniversal Replicator、またはGADペアの差分管理方式をシェアドメモリ差分から階層差分に切り替えます。

システム詳細設定のNo.5およびNo.6の設定に関わらず、差分管理方式を階層差分に切り替えます。

OFF

ON

4TB以下のTrueCopyUniversal Replicator、またはGADペアの差分管理方式を階層差分からシェアドメモリ差分に切り替えます。

システム詳細設定のNo.5およびNo.6の設定に関わらず、差分管理方式をシェアドメモリ差分に切り替えます。

ON

ON

4TB以下のTrueCopyUniversal Replicator、またはGADペアの差分管理方式をシェアドメモリ差分から階層差分に切り替えます。

システム詳細設定のNo.5およびNo.6の設定に関わらず、差分管理方式を階層差分に切り替えます。

1199

TrueCopyペアの容量拡張操作時に、差分管理方式を、階層差分からシェアドメモリ差分に切り替えるために使用します。

このシステムオプションがONの場合、システム詳細設定のNo.5およびNo.6の設定値に依存せず動作します。