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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.9.2 正サイトのストレージシステムの電源をオンにする

停止中である正サイトのストレージシステムの電源をオンにする手順を次に示します。

  1. 正サイトのストレージシステムの電源をオンにします。

  2. 各ストレージシステムに閉塞部位がないことを確認します。

    閉塞部位があった場合は、回復します。

  3. 各ストレージシステムでパスの閉塞に関するSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。

  4. GADの副サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームを指定してGADペアを再同期します(スワップリシンク)。

    コマンド例:pairresync -g oraHA -swaps -IH1

    正サイトのストレージシステムのボリュームがセカンダリボリューム、GADの副サイトのストレージシステムのボリュームがプライマリボリュームに変わります。

  5. 各ペアのペア状態が次のように変わったことを確認します。

    ペアの種類

    GADペア再同期前のペア状態

    GADペア再同期後のペア状態

    P-VOL

    S-VOL

    P-VOL

    S-VOL

    GADペア

    PSUS (Block)

    SSWS (Local)

    PAIR (Mirror(RL))

    PAIR (Mirror(RL))

    デルタリシンク用URペア

    PSUE※1

    SSUS※2

    PSUE※1

    SSUS※2

    URペア

    PAIR

    PAIR

    PAIR

    PAIR

    (凡例)

    P-VOL:プライマリボリューム

    S-VOL:セカンダリボリューム

    注※1

    Storage Navigatorでは、HOLDINGと表示されます。

    注※2

    Storage Navigatorでは、HOLDと表示されます。

  6. サーバからGADペアのプライマリボリュームまたはセカンダリボリュームへ、2分程度I/Oを発行し続けます。

    サーバがI/Oを発行すると、システム構成に関する情報が3台のストレージシステムへ通知されます。デルタリシンク用URペアの状態が、PSUEからPSUSに変わります。ミラーの状態はPJNSのままです。ペア状態とミラー状態を確認したら、障害を通知するSIMが発生していないことも確認します。

メモ

計画停止前の構成からプライマリボリュームとセカンダリボリュームが逆転している状態です。計画停止前と同じ構成に戻す場合は、GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えてください。