Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.8.11 ジャーナルボリュームとリザーブジャーナルボリュームを交換する手順の流れ

背景

ジャーナルボリュームは1つのジャーナルに2個まで登録できますが、2個目のジャーナルボリュームはリザーブジャーナルボリュームとして登録し、通常の運用では使用しません。

ジャーナルボリュームとリザーブジャーナルボリュームを交換する手順の流れを次に示します。

操作手順

  1. リザーブジャーナルボリュームを追加します。

  2. 使用中のジャーナルボリュームを削除します。

  3. ジャーナルを再同期します。

〈この項の構成〉

(1) リザーブジャーナルボリュームを追加する

前提条件

  • 必要なロール:ストレージ管理者(リモートバックアップ管理)ロール

  • リザーブジャーナルボリュームとなる未割り当てのジャーナルボリュームがあること。

  • RAID Managerの場合は、raidcom add journalコマンドを使用すること。

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[ジャーナル]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[ジャーナル]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[ジャーナル]を選択します。

  2. [ジャーナル]から閉塞しているジャーナルボリュームのジャーナルのチェックボックスを選択します。

  3. [ジャーナルボリューム]タブを選択します。

  4. 次のどちらかの方法で[ジャーナルボリューム割り当て]画面を表示します。

    • [ジャーナルボリューム割り当て]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[ジャーナル]‐[ジャーナルボリューム割り当て]を選択します。

  5. [未割り当てジャーナルボリューム]テーブルから未割り当てのジャーナルボリュームのチェックボックスを選択して[追加]をクリックします。

  6. [完了]をクリックします。

  7. [設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  8. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。

    設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  9. [タスク]画面で、操作結果を確認します。

    実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。

(2) リザーブジャーナルボリュームを使ってUniversal Replicatorペアを復旧する

背景

ジャーナルボリュームが属するプールまたはプールボリュームのハードディスク障害によってUniversal Replicatorペアが分割されたときは、リザーブジャーナルボリュームを使って、次の手順で復旧してください。

メモ

リザーブジャーナルボリュームを使わない場合は、分割されたUniversal Replicatorペア、およびジャーナルボリュームを削除する必要があります。

操作手順

  1. リザーブジャーナルボリュームを追加します。

    リザーブジャーナルボリュームを追加する手順については、「(1) リザーブジャーナルボリュームを追加する」を参照してください。

  2. 追加したリザーブジャーナルボリュームを確認します。

    • Storage Navigatorのジャーナルボリュームを表示する画面で[タイプ]に[リザーブジャーナル]と表示されるボリュームが、リザーブジャーナルボリュームです。

    • RAID Managerでは、raidcom get journalコマンドで表示されないLDEVがリザーブジャーナルボリュームです

  3. 障害が発生したジャーナルボリュームを削除します。

  4. Universal Replicatorペアを再同期します。