Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.6.12 Universal Replicatorペアを削除する

背景

ペアを削除すると、プライマリボリュームとセカンダリボリューム間のUniversal Replicatorペアは削除されます。データボリュームのデータは残ります。

注意
  • プライマリボリュームとセカンダリボリュームが物理的に同じホストに接続されている場合、次の問題が発生することがあります。

    Universal Replicatorでペアを削除するとき、セカンダリボリュームは通常オフラインになっています。ホストが再起動されると、システムはプライマリボリュームとセカンダリボリュームの両者を提示して、システム管理者にどちらをオフラインにしておくかを問い合わせます。これは混乱を招き、エラーの要因となるおそれがあります。

    このような問題を防ぐために、プライマリボリュームとセカンダリボリュームが同じホストに接続されている場合、セカンダリボリュームは常にオフラインになるよう定義しておくことを強くお勧めします。

  • TrueCopyと併用したデルタリシンク構成で、コンシステンシーグループ内の一部のUniversal Replicatorペアを削除する場合、事前にコンシステンシーグループ単位でペアを分割してから一部のUniversal Replicatorペアを削除してください。その後、コンシステンシーグループ単位で再同期してください。TrueCopyと併用したデルタリシンク構成で、コンシステンシーグループ単位でペアを分割せずに一部のUniversal Replicatorペアを削除した場合、ペア削除後にコンシステンシーグループ単位でペアを分割および再同期してください。

ヒント

デルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成で、通常のUniversal Replicatorペアを削除すると、デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアのセカンダリボリュームも削除されます。

なお、デルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成でTrueCopyペアを削除すると、デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアも削除されます。

正サイトのストレージシステム、副サイトのストレージシステムのどちらからでもペアを削除できます。

ペア削除を開始した時点で、プライマリボリュームからセカンダリボリュームへのデータの転送は終了します。ペア削除の操作が失敗しても、プライマリボリュームはペアが組まれていない状態になり、セカンダリボリュームへはデータが転送されなくなります。

ペア削除操作は、I/O負荷が低いときに実行してください。同じミラー内に状態が異なる複数のペアが混在している場合、I/O負荷が高い状態でペアを削除すると、サスペンドが発生することがあります。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[リモートレプリケーション]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[リモートレプリケーション]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[リモートレプリケーション]を選択します。

  2. URペア]タブで削除したいペアのチェックボックスを選択し、次のどちらかの方法で[ペア削除]画面を表示します。

    • [他のタスク]‐[ペア削除]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[リモートレプリケーション]‐[ペア削除]を選択します。

  3. [選択したペア]テーブルに、削除したいペアが表示されていることを確認します。

  4. 設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  5. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。

    設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  6. [タスク]画面で、操作結果を確認します。

    実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。