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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.2.7 Universal Replicatorglobal-active deviceの併用

global-active deviceGAD)を使用したシステムでは、サーバは正サイトとglobal-active deviceの副サイトへ同時にI/Oを発行し、近距離にある2つのストレージシステム間で同じデータを共有します。このため、一方のストレージシステムに障害が発生しても、他方のストレージシステムで業務を継続できます。大規模な災害によって正サイトとglobal-active deviceの副サイトの両方が被災した場合は、global-active deviceだけでデータを冗長化したシステムでは業務を継続できなくなります。global-active deviceUniversal Replicatorを組み合わせて3データセンター構成(3DC)にすることで、正サイトとglobal-active deviceの副サイトの両方が被災した場合でも、遠隔地にあるUniversal Replicatorの副サイトを利用できるため、業務を継続できます。

global-active deviceUniversal Replicatorを併用するときは、次のようにシステムを構成します。

次の図にglobal-active deviceUniversal Replicatorを併用するときの構成を示します。global-active deviceUniversal Replicatorを併用するときは、必ずこの構成にします。

[図データ]

global-active deviceの副サイトからUniversal Replicatorの副サイトへデルタリシンク用のUniversal Replicatorペアがあるため、正サイトで障害が発生したときにはglobal-active deviceの副サイトにあるジャーナルデータを使ってUniversal Replicatorペアのセカンダリボリュームを同期できます。

Universal Replicatorglobal-active deviceの併用については、global-active deviceユーザガイドを参照してください。