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1.12.7 TrueCopyのセカンダリボリュームデータが保証されているかどうかの判断方法

セカンダリボリュームのペアの状態とそのペアのプライマリボリュームフェンスレベルの設定に基づいて、セカンダリボリュームのデータが保証されているかを判断する方法を次の表に示します。

セカンダリボリュームの状態

タイプ

フェンス

レベル

セカンダリボリュームのデータが保証されているか

Storage Navigator

RAID Manager

SMPL

--

データ

状態

なし

data

status

never

セカンダリボリュームのデータは保証されていません。

このセカンダリボリュームはTrueCopyペアに属していません。

このボリュームにTrueCopyペアを設定した場合でも、このボリュームを不整合と見なす必要があります。

COPY

--

データ

状態

なし

data

status

never

セカンダリボリュームのデータは保証されていません。

このセカンダリボリュームは、まだプライマリボリュームから全トラックをコピーし終わっていないので、同期していません。セカンダリボリュームは初期化する(またはあとでプライマリボリュームからコピーする)必要があります。

PAIR

--

データ

状態

data

status

セカンダリボリュームのデータは保証されています。

このセカンダリボリュームはそのプライマリボリュームと同期しています。

なし

never

分析が必要です。

このセカンダリボリュームのデータが保証されているかどうかを判断するにはさらに分析が必要です。

PSUE

Initial copy failed

データ

状態

なし

data

status

never

セカンダリボリュームのデータは保証されていません。

このセカンダリボリュームは、まだプライマリボリュームから全トラックをコピーし終わっていないので、同期していません。セカンダリボリュームは初期化する(またはあとでプライマリボリュームからコピーする)必要があります。

PSUS

Secondary Volume by operator

データ

状態

なし

data

status

never

注意が必要です。

ペアが分割されたあとでWrite I/Oが発生すると、このセカンダリボリュームは対応するプライマリボリュームと同期しません。いったんペアを削除し、[形成コピータイプ]で[全てコピー]を選択してペアを再作成してください。ただし、プライマリボリュームのデータが一切変更されなかったことが確かな場合は、[なし]を選択してペアを再作成できます。

PSUSおよびPSUE

上記2つ以外

データ

data

セカンダリボリュームのデータは保証されています。

このセカンダリボリュームはそのプライマリボリュームと同期しています。

状態

なし

status

never

注意が必要です。

ペアが分割されたあとでWrite I/Oが発生すると、このセカンダリボリュームは対応するプライマリボリュームと同期しません。このセカンダリボリュームの整合性を回復し、必要に応じて更新します。[ペアプロパティ参照]画面の[最終更新時刻]に表示されている分割時刻から、このセカンダリボリュームが最後に更新された時刻を判断できます。

(凡例)

なし:コピーなし

データ:セカンダリボリュームデータ

状態:セカンダリボリューム状態

TCペア作成]画面の[プライマリボリュームフェンスレベル]の設定が[なし]のTrueCopyペアの場合は、さらに分析してセカンダリボリュームのデータが保証されているかを判断します。次のどちらかの方法で、セカンダリボリュームのデータが保証されていることを確認できます。

  • ホストフェイルオーバを介して転送されたセンス情報を使用する

  • セカンダリボリュームのデータが保証されていることを確認できた他のファイル(データベースログファイルなど)と、セカンダリボリュームの内容を比較する

これらのセカンダリボリュームデータが保証されていることを確認できたファイルを使用して復旧してください。

実際のデータ復旧には、データベースの操作ログ中にあるリカバリ用データを使用してください。