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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.12.1 TrueCopyの災害リカバリの流れ

背景

災害リカバリの準備手順は次のとおりです。

操作手順

  1. 災害リカバリのための重要なファイルやデータが入っているボリュームおよびボリュームグループを識別します。

  2. 障害時にシステムが希望どおりに対応するよう、プライマリボリュームのフェンスレベルの設定を考えてTrueCopyペアを作成します。

  3. 正サイトと副サイトのホスト間で情報を転送するよう、ホストフェイルオーバソフトウェアをインストールし、設定します。

  4. ファイルおよびデータベースのリカバリ手順を設定します。これらの手順は、コントロールユニット障害が原因でアクセスできなくなったボリュームを再同期するために事前に設定しておく必要があります。

  5. 正サイトのホストが、RAID ManagerまたはSNMPなどを経由して正サイトのストレージシステムからセンス情報を受信できるようにします。ホストが副サイトのストレージシステムに接続している場合、副サイトのストレージシステムからもセンス情報を受信できるようにします。

メモ

RAID Managerを使用すると、TrueCopyペアを削除することなく、災害リカバリを実施できます。RAID Managerからペアを削除せずに災害リカバリを実施する場合、副サイトのストレージシステムから正サイトのストレージシステムに対して、リモート接続を追加しておく必要があります。また、正サイトのストレージシステムから副サイトのストレージシステムへのリモート接続のパスグループIDと、副サイトのストレージシステムから正サイトのストレージシステムへのリモート接続のパスグループIDは同じに設定しておく必要があります。

リモートコピーおよび災害リカバリ手順は、性質上複雑です。センスレベルの設定およびリカバリ手順については、お問い合わせください。