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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.1.1 TrueCopyとは

TrueCopyを使用すると、遠隔地にボリュームの複製を作成、保持できます。TrueCopyでは正サイトのストレージシステムであるVSP G150, G350, G370, G700, G900、VSP F350, F370, F700, F900およびVSP E990のデータと同期して、副サイトのストレージシステムへデータをコピーします。正サイトのストレージシステムから副サイトのストレージシステムへは、ファイバチャネルインタフェースまたはiSCSIインタフェースでのリモート接続を経由してデータをコピーします。ホストからの書き込み命令は、正サイトのストレージシステムへ書き込み後、副サイトのストレージシステムへのコピーが終わってから、ホストへ完了応答が返されます。

TrueCopyは正サイトまたは副サイトのストレージシステムのどちらか一方、または両方で、ShadowImageまたはUniversal Replicatorと組み合わせることができます。これら複数のコピー系プログラムプロダクトを組み合わせることで、重要なデータをさまざまな障害から回復できます。

ローカルストレージシステムは、管理クライアントまたはRAID Managerを接続しているストレージシステムを指します。また、リモートストレージシステムは、ローカルストレージシステムと接続しているストレージシステムを指します。このマニュアルでは、特に記載がないかぎり、正サイトにプライマリボリュームがあり、副サイトにセカンダリボリュームがある構成を前提に説明しています。

TrueCopyでは、正サイトのストレージシステムのボリューム(プライマリボリュームプライマリボリューム)に書き込まれるすべてのデータが、副サイトのストレージシステムのボリューム(セカンダリボリュームセカンダリボリューム)にコピーされるため、セカンダリボリュームが完全なバックアップであることが保証されます。

VSP G150, G350, G370, G700, G900、VSP F350, F370, F700, F900およびVSP E990は、1回の書き込み操作で、トラック内の連続して更新されたデータ用の制御パラメータとFBA(CKDではない)形式のレコードセットを転送します。これによってFBAからCKDへの変換、およびCKDからFBAへの変換に必要なオーバーヘッドがなくなります。

メモ

Virtual Storage Platform G130ではTrueCopyを使用できません。