1.13.5 CLPR作成時のキャッシュ容量基準
CLPRを作成する場合、推奨キャッシュ容量推奨するキャッシュ容量は、MPユニットの搭載数、RAIDレベル、ストレージシステムに搭載するドライブ数、および適用するソフトウェアなどの条件によって決定されます。
- 〈この項の構成〉
(1) 適用するソフトウェアがない、基本的な構成の場合の推奨キャッシュ容量
Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、およびactive flashを適用しない場合に推奨する、最低限必要なCLPR単位の推奨キャッシュ容量を次の表に示します。
CLPR単位の内部ボリュームおよび外部ボリューム※1の合計容量 |
CLPR単位の推奨キャッシュ容量※2 |
---|---|
4TB未満 |
12GB |
4TB以上 |
16GB |
16TB以上 |
24GB |
48TB以上 |
32GB |
96TB以上 |
40GB |
160TB以上 |
48GB |
240TB以上 |
56GB |
360TB以上 |
64GB |
600TB以上 |
72GB |
- 注※1
-
CLPR単位の内部ボリュームおよび外部ボリュームの容量の合計を算出する場合、それぞれのボリューム容量は、次のとおりとして算出してください。
-
内部ボリューム:RAID1の場合は、パリティグループ容量の合計の1/2を加算してください。RAID5またはRAID6の場合は、パリティグループ容量の合計から、パリティディスクの容量を減算したものを加算してください。
-
外部ボリューム:パリティグループ容量の合計を加算してください。
-
- 注※2
-
推奨容量が各モデルの最大キャッシュ容量を超える場合は、最大容量を搭載してください。
(2) Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flashを適用する場合の推奨キャッシュ容量
Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flashを適用する場合に推奨する、CLPR単位のキャッシュ容量を次の表に示します。
CLPR単位の内部ボリューム、外部ボリュームおよび仮想ボリューム※1の合計容量 |
CLPR単位の推奨キャッシュ容量※2 |
---|---|
16TB未満 |
20GB |
16TB以上 |
24GB |
48TB以上 |
32GB |
96TB以上 |
40GB |
160TB以上 |
48GB |
240TB以上 |
56GB |
360TB以上 |
64GB |
600TB以上 |
72GB |
- 注※1
-
CLPR単位の内部ボリューム、外部ボリュームおよび仮想ボリュームの容量の合計を算出する場合、それぞれのボリューム容量は、次のとおりとして算出してください。
-
内部ボリューム:RAID1の場合は、パリティグループ容量の合計の1/2を加算してください。RAID5またはRAID6の場合は、パリティグループ容量の合計から、パリティディスクの容量を減算したものを加算してください。
-
外部ボリューム:パリティグループ容量の合計を加算してください。
-
仮想ボリューム:LDEV容量の合計を加算してください。仮想ボリュームのLDEV容量は、[論理デバイス]画面で確認してください。[論理デバイス]画面については、システム構築ガイドを参照してください。
-
- 注※2
-
推奨容量が各モデルの最大キャッシュ容量を超える場合は、最大容量を搭載してください。
(3) 容量削減機能が有効な仮想ボリュームを使用する場合の推奨キャッシュ容量
容量削減機能のI/O処理は、キャッシュされたメタデータにアクセスします。メタデータのキャッシュは、ユーザデータのキャッシュと同じCLPRを使用しています。性能を重視してメタデータをキャッシュヒットさせたい場合、次のうちのどちらか大きい容量、またはそれ以上の容量を搭載することを推奨します。
-
「(1) 適用するソフトウェアがない、基本的な構成の場合の推奨キャッシュ容量」または「(2) Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flashを適用する場合の推奨キャッシュ容量」で算出した推奨キャッシュ容量
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容量削減機能が有効な仮想ボリュームの合計容量 × 0.2%
(4) Universal Volume Managerだけを適用する場合の推奨キャッシュ容量
作成するCLPRの構成が下記の条件を満たす場合は、以下の表に示す推奨キャッシュ容量を適用できます。
-
外部ボリュームだけを使用したCLPRである。
-
データの転送速度は重視しない。
-
マッピングされたボリュームのキャッシュモードがDisableである。
-
オープンシステム用のボリュームだけを使用したCLPRである。
Universal Volume Managerだけを適用するCLPRの外部ボリューム合計容量 |
MPユニット数 |
CLPR単位の推奨キャッシュ容量 |
---|---|---|
128TB未満 |
4 |
4GB |
128TB以上 |
4 |
8GB |
なお、ストレージシステムにキャッシュメモリを増設する場合は、標準モデルまたは高性能モデルのどちらかの実装方式で増設されます。ストレージシステムに増設部キャッシュボードがある場合、キャッシュメモリが高性能モデルで増設されている必要があります。キャッシュメモリの増設の詳細については、問い合わせ先にご連絡ください。