1.7.7 groupサブコマンド
構文
group△{PhyPG△[[parity-group-id]:[parity-group-id]][△…]| PhyLDEV△[[parity-group-id]:[parity-group-id]][△…]| PhyExG△[[exg-id]:[exg-id]][△…]| PhyExLDEV△[[exg-id]:[exg-id]][△…]| PhyProc△| PG△[[parity-group-id|exg-id]:[parity-group-id|exg-id]][△…]| LDEV△[[[parity-group-id|exg-id]:[parity-group-id|exg-id]][△…]|internal|virtual]| LDEVEachOfCU△[[[LDKC-CU-id]:[LDKC-CU-id]][△…]|internal|virtual]| Port△[[port-name]:[port-name]][△…]| PortWWN△[[port-name]:[port-name]][△…]| LU△[[port-name.host-group-id]:[port-name.host-group-id]][△…]| PPCGWWN△[[target-monitor-name]:[target-monitor-name]][△…]| RemoteCopy△| RCLU△[[port-name.host-group-id]:[port-name.host-group-id]][△…]| RCLDEV△[[LDKC-CU-id]:[LDKC-CU-id]][△…]| UniversalReplicator△| URJNL△[[JNL-group-id]:[JNL-group-id]][△…]| URLU△[[port-name.host-group-id]:[port-name.host-group-id]][△…]| URLDEV△[[LDKC-CU-id]:[LDKC-CU-id]][△…]| }
解説
groupサブコマンドは、ファイルに保存したいモニタリングデータの種類を指定します。モニタリングデータの種類は、groupのあとに指定するオペランド(PhyPGやPhyLDEVなど)で示します。
各オペランドで保存できるデータの種類とZIPファイルを、次に示します。保存されるデータの詳細については、「参照先」欄に示した表を参照してください。
オペランド |
データの種類 |
参照先 |
---|---|---|
PhyPG |
パリティグループの稼働率 |
|
PhyLDEV |
ボリュームの利用率 |
|
PhyExG |
外部ボリュームグループの利用状況 |
|
PhyExLDEV |
外部ボリュームの利用状況 |
|
PhyProc |
MPの稼働率 |
|
PhyMPU |
書き込み待ち率、およびキャッシュ利用率 |
|
PG |
パリティグループ(または外部ボリュームグループ) |
|
LDEV |
パリティグループ(または外部ボリュームグループ内)のボリューム |
|
LDEVEachOfCU |
パリティグループ(または外部ボリュームグループ内)のボリューム、または仮想ボリューム(特定CUに属するボリュームごと) |
|
Port |
ポート |
|
PortWWN |
特定ポートに接続しているホストバスアダプタ |
|
LU |
LU |
|
PPCGWWN |
接続しているすべてのポートのホストバスアダプタ |
|
RemoteCopy |
TrueCopyおよびglobal-active deviceによるリモートコピー(ボリューム全体) |
|
RCLU |
TrueCopyおよびglobal-active deviceによるリモートコピー(ボリューム(LU)ごと) |
|
RCLDEV |
TrueCopyおよびglobal-active deviceによるリモートコピー(特定CUに属するボリュームごと) |
|
Universal Replicator |
Universal Replicatorによるリモートコピー(ボリューム全体) |
|
URJNL |
Universal Replicatorによるリモートコピー(ジャーナルごと) |
|
URLU |
Universal Replicatorによるリモートコピー(ボリューム(LU)ごと) |
|
URLDEV |
Universal Replicatorによるリモートコピー(特定CUに属するボリュームごと) |
groupサブコマンドは、1つのコマンドファイルの中で2回以上記述できます。
例:group PortWWN CL1-A:CL1-B group RemoteCopy
1つのコマンドファイルの中で同じオペランドを2回以上指定した場合は、最後の指定が有効です。例えば、1つのコマンドファイルの中に次のような記述があった場合、1番目のgroupサブコマンドは無効で、2番目のgroupサブコマンドが有効です。
group PortWWN CL1-A:CL1-B group PortWWN CL2-A:CL2-B
記述例
すべてのホストバスアダプタのデータをファイルに保存します。
group PortWWN
3つのポート(CL1-A、CL1-BおよびCL1-C)のデータをファイルに保存します。
group Port CL1-A:CL1-C
6つのポート(CL1-A~CL1-CおよびCL2-A~CL2-C)のデータをファイルに保存します。
group Port CL1-A:CL1-C CL2-A:CL2-C
パリティグループ1-3のデータをファイルに保存します。
group PG 1-3:1-3
パリティグループ1-3以降(パリティグループ1-4や1-5などを含む)のデータをファイルに保存します。
group PG 1-3:
外部ボリュームグループのE1-1からE1-5までのデータをファイルに保存します。
group PG E1-1:E1-5
パリティグループ1-3以前(パリティグループ1-1と1-2を含む)に属するボリュームのデータをファイルに保存します。
group LDEV :1-3
ポートCL1-AのホストグループID01のLUパスデータをファイルに保存します。
group LU CL1-A.01:CL1-A.01
- 〈この項の構成〉
(1) groupサブコマンドのPhyPGオペランド
PhyPG△[[parity-group-id]:[parity-group-id]][△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される情報のうち、パリティグループ稼働率をファイルに保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPhyPG_dat.ZIPです。このオペランドを使用すると、最大で15日分の利用率を保存できます。
変数parity-group-idを指定すると、データを保存するパリティグループの範囲を絞り込めます。parity-group-idはパリティグループIDを示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、1-1:1-5は「パリティグループの1-1から1-5まで」という意味です。
parity-group-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、PhyPG 1-1:1-5という指定はできますが、PhyPG 1-5:1-1という指定はできません。また、PhyPG 1-5:2-1という指定はできますが、PhyPG 2-1:1-5という指定はできません。
コロン(:)の右側に値を指定して左側に値を指定しない場合、コロン(:)の右側に指定されたパリティグループIDまでがすべて選択されます。コロン(:)の左側に値を指定して右側に値を指定しない場合、コロン(:)の左側に指定されたパリティグループID以降がすべて選択されます。
コロン(:)の左側と右側に同じ値を指定する場合、指定されたパリティグループIDだけが選択されます。
parity-group-idを指定しない場合は、全パリティグループのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(2) groupサブコマンドのPhyLDEVオペランド
PhyLDEV△[[parity-group-id]:[parity-group-id]][△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される情報のうち、ボリュームの利用率をパリティグループごとにファイルへ保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPhyLDEV_dat.ZIPです。このオペランドを使用すると、最大で15日分の利用率を保存できます。
変数parity-group-idを指定すると、データを保存するパリティグループの範囲を絞り込めます。parity-group-idはパリティグループIDを示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、1-1:1-5は「パリティグループの1-1から1-5まで」という意味です。
parity-group-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、PhyLDEV 1-1:1-5という指定はできますが、PhyLDEV 1-5:1-1という指定はできません。また、PhyLDEV 1-5:2-1という指定はできますが、PhyLDEV 2-1:1-5という指定はできません。
コロン(:)の右側に値を指定して左側に値を指定しない場合、コロン(:)の右側に指定されたパリティグループIDまでがすべて選択されます。コロン(:)の左側に値を指定して右側に値を指定しない場合、コロン(:)の左側に指定されたパリティグループID以降がすべて選択されます。
コロン(:)の左側と右側に同じ値を指定する場合、指定されたパリティグループIDだけが選択されます。
parity-group-idを指定しない場合は、全ボリュームのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(3) groupサブコマンドのPhyExGオペランド
PhyExG△[[exg-id]:[exg-id]][△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される情報のうち、外部ボリュームグループの利用状況データをファイルへ保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPhyExG_dat.ZIPです。
変数exg-idを指定すると、データを保存する外部ボリュームグループの範囲を絞り込めます。exg-idは外部ボリュームグループIDを示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、E1-1:E1-5は「外部ボリュームグループのE1-1からE1-5まで」という意味です。
exg-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、PhyExG E1-1:E1-5という指定はできますが、PhyExG E1-5:E1-1という指定はできません。また、PhyExG E1-5:E2-1という指定はできますが、PhyExG E2-1:E1-5という指定はできません。
exg-idを指定しない場合は、全外部ボリュームグループのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(4) groupサブコマンドのPhyExLDEVオペランド
PhyExLDEV△[[exg-id]:[exg-id]][△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される情報のうち、外部ボリュームグループ内のボリュームの利用状況データをファイルへ保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPHY_ExLDEV_の名称で始まる複数のZIPファイルが出力されます。
変数exg-idを指定すると、データを保存する外部ボリュームグループの範囲を絞り込めます。exg-idは外部ボリュームグループIDを示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、E1-1:E1-5は「外部ボリュームグループのE1-1からE1-5まで」という意味です。
exg-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、PhyExLDEV E1-1:E1-5という指定はできますが、PhyExLDEV E1-5:E1-1という指定はできません。また、PhyExLDEV E1-5:E2-1という指定はできますが、PhyExLDEV E2-1:E1-5という指定はできません。
exg-idを指定しない場合は、すべての外部ボリュームのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(5) groupサブコマンドのPhyProcオペランド
PhyProc
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される情報のうち、MPの稼働率をファイルに保存したいときに指定します。
ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPhyProc_dat.ZIPです。このオペランドを使用すると、最大で15日分の利用率を保存できます。
(6) groupサブコマンドのPhyMPUオペランド
PhyMPU
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される情報のうち、次の情報をファイルに保存したいときに指定します。
-
キャッシュメモリの利用率
-
キャッシュメモリの割当量
-
書き込み待ち率
ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPhyMPU_dat.zipです。このオペランドを使用すると、最大で15日分の利用率を保存できます。
(7) groupサブコマンドのPGオペランド
PG△[[ parity-group-id | exg-id]: [ parity-group-id | exg-id]] [△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、パリティグループおよび外部ボリュームグループのモニタリングデータを保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPG_dat.ZIPです。
変数parity-group-id(またはexg-id)を指定すると、データを保存するパリティグループ(または外部ボリュームグループ)の範囲を絞り込めます。parity-group-idはパリティグループIDを示し、exg-idは外部ボリュームグループのIDを示します。どのグループにどのLDEVが属しているかは、Storage Navigatorメイン画面の[論理デバイス]画面で確認できます。コロン(:)は範囲を示します。例えば、1-1:1-5は「パリティグループの1-1から1-5まで」という意味です。E1-1:E1-5は「外部ボリュームグループのE1-1からE1-5まで」という意味です。
parity-group-idおよびexg-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、PG 1-1:1-5という指定はできますが、PG 1-5:1-1という指定はできません。また、PG 1-5:2-1という指定はできますが、PG 2-1:1-5という指定はできません。
コロン(:)の右側に値を指定して左側に値を指定しない場合、コロン(:)の右側に指定されたパリティグループIDまでがすべて選択されます。コロン(:)の左側に値を指定して右側に値を指定しない場合、コロン(:)の左側に指定されたパリティグループID以降がすべて選択されます。
コロン(:)の左側と右側に同じ値を指定する場合、指定されたパリティグループIDだけが選択されます。
parity-group-idおよびexg-idを指定しない場合は、すべてのパリティグループおよび外部ボリュームグループのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(8) groupサブコマンドのLDEVオペランド
LDEV△[[[parity-group-id|exg-id]: [parity-group-id|exg-id]] [△…]| internal|virtual]|
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、ボリュームのモニタリングデータを保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、LDEV_で始まる名称の複数のZIPファイルが出力されます。
変数parity-group-id(またはexg-id)を指定すると、データを保存するパリティグループ(または外部ボリュームグループ)の範囲を絞り込めます。parity-group-idはパリティグループIDを示し、exg-idは外部ボリュームグループのIDを示します。どのグループにどのLDEVが属しているかは、Storage Navigatorメイン画面の[論理デバイス]画面で確認できます。コロン(:)は範囲を示します。例えば、1-1:1-5は「パリティグループの1-1から1-5まで」という意味です。また、E1-1:E1-5は「外部ボリュームグループのE1-1からE1-5まで」という意味です。
parity-group-idおよびexg-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、LDEV 1-1:1-5という指定はできますが、LDEV 1-5:1-1という指定はできません。また、LDEV 1-5:2-1という指定はできますが、LDEV 2-1:1-5という指定はできません。
コロン(:)の右側に値を指定して左側に値を指定しない場合、コロン(:)の右側に指定されたパリティグループIDまでがすべて選択されます。コロン(:)の左側に値を指定して右側に値を指定しない場合、コロン(:)の左側に指定されたパリティグループID以降がすべて選択されます。
コロン(:)の左側と右側に同じ値を指定する場合、指定されたパリティグループIDだけが選択されます。
internalを指定すると、パリティグループのボリュームのデータを保存できます。virtualを指定すると、外部ボリュームグループのボリュームのデータを保存できます。
parity-group-idおよびexg-idを指定しない場合は、全ボリューム(外部ボリュームグループを含む)のモニタリングデータがファイルに保存されます。
LDEVオペランドに何も指定しない(parity-group-id、exg-id、internal、およびvirtualのどれも指定しない)場合、internalを指定した場合に保存できるデータとvirtualを指定した場合に保存できるデータを保存できます。
(9) groupサブコマンドのLDEVEachOfCUオペランド
LDEVEachOfCU△[[[LDKC-CU-id]:[LDKC-CU-id]][△…]|internal|virtual]|
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、ボリュームのモニタリングデータを保存したいときに指定します。特定CUに属するボリュームごとのモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、LDEV_で始まる名称の複数のZIPファイルが出力されます。
変数LDKC-CU-idを指定すると、データを保存するLDKC:CUの範囲を絞り込めます。LDKC-CU-idはLDKC:CU番号を示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、000:105は「LDKC:CUの00:00から01:05まで」という意味です。LDKC-CU-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、LDEVEachOfCU 000:105という指定はできますが、LDEVEachOfCU 105:000という指定はできません。
internalを指定すると、パリティグループのボリュームのデータを保存できます。virtualを指定すると、外部ボリュームまたは仮想ボリュームのデータを保存できます。
LDEVEachOfCUオペランドに何も指定しない(LDKC-CU-id、internal、およびvirtualのどれも指定しない)場合、internalを指定した場合に保存できるデータとvirtualを指定した場合に保存できるデータを保存できます。
(10) groupサブコマンドのPortオペランド
Port△[[port-name]:[port-name]] [△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、ポートのモニタリングデータを保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPort_dat.ZIPです。
変数port-nameを指定すると、データを保存するポートの範囲を絞り込めます。port-nameはポート名を示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、CL3-a:CL3-cは「CL3-aポートからCL3-cポートまで」という意味です。
port-nameを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。port-nameの最小値はCL1-Aで、最大値はCL4-rです。port-nameの値の大小関係を下記に示します。
CL1-A < CL1-B < … < CL2-A < CL2-B < … < CL3-a < CL3-b < … < CL4-a < … < CL4-r
例えば、Port CL1-C:CL2-Aという指定はできますが、Port CL2-A:CL1-Cという指定はできません。また、Port CL3-a:CL3-cという指定はできますが、Port CL3-c:CL3-aという指定はできません。
port-nameを指定しない場合は、全ポートのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(11) groupサブコマンドのPortWWNオペランド
PortWWN△[[port-name]:[port-name]] [△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、特定のポートに接続されたホストバスアダプタ(WWN)のモニタリングデータを保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPortWWN_dat.ZIPです。
変数port-nameを指定すると、データを保存するポートの範囲を絞り込めます。port-nameはポート名を示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、CL3-a:CL3-cは「CL3-aポートからCL3-cポートまで」という意味です。
port-nameを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。port-nameの最小値はCL1-Aで、最大値はCL4-rです。port-nameの値の大小関係を下記に示します。
CL1-A < CL1-B < … < CL2-A < CL2-B < … < CL3-a < CL3-b < … < CL4-a < … < CL4-r
例えば、PortWWN CL1-C:CL2-Aという指定はできますが、PortWWN CL2-A:CL1-Cという指定はできません。また、PortWWN CL3-a:CL3-cという指定はできますが、PortWWN CL3-c:CL3-aという指定はできません。
port-nameを指定しない場合は、全ホストバスアダプタのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(12) groupサブコマンドのLUオペランド
LU△[[port-name.host-group-id]:[port-name.host-group-id]] [△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、LUパスのモニタリングデータを保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はLU_dat.ZIPになります。
変数port-name.host-group-idを指定すると、データを保存するポートとホストグループの範囲を絞り込めます。port-nameはポート名を示し、host-group-idはホストグループIDを示します。ホストグループIDは16進数で指定します。コロン(:)は範囲を示します。例えば、CL1-C.01:CL1-C.03は「CL1-Cポートのホストグループ01番からCL1-Cポートのホストグループ03番まで」という意味になります。
port-nameとhost-group-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。port-nameの最小値はCL1-Aで、最大値はCL4-rです。port-nameの値の大小関係を下記に示します。
CL1-A < CL1-B < … < CL2-A < CL2-B < … < CL3-a < CL3-b < … < CL4-a < … < CL4-r
例えば、LU CL1-C.01:CL2-A.01という指定はできますが、LU CL2-A.01:CL1-C.01という指定はできません。また、LU CL1-C.01:CL1-C.03という指定はできますが、LU CL1-C.03:CL1-C.01という指定はできません。
port-name.host-group-idを指定しない場合は、全LUパスのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(13) groupサブコマンドのPPCGWWNオペランド
PPCGWWN△[[target-monitor-name]:[target-monitor-name]] [△…]
このオペランドは、[性能モニタ]画面に表示される、接続しているすべてのポートのホストバスアダプタ(WWN)のモニタリングデータを保存したいときに指定します。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はPPCGWWN_dat.ZIPです。
変数target-monitor-nameを指定すると、データを保存するモニタ対象の全ポートの範囲を絞り込めます。target-monitor-nameはモニタ対象グループ名を示します。モニタ対象グループ名に英数字以外の文字が含まれている場合は、モニタ対象グループ名を半角のダブルクォーテーション(”)で囲みます。コロン(:)は範囲を示します。例えば、Grp01:Grp03は「Grp01からGrp03まで」という意味です。
target-monitor-nameを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。target-monitor-nameの値の大小関係を下記に例示します。この例が示すように、数字は英字より小さいと見なされます。また、英字の小文字は大文字より小さいと見なされます。
-
0 < 1 < 2 < … < 9 < a < b < … < z < A < B < … < Z
-
cygnus < raid < Cancer < Pisces < RAID < RAID5
target-monitor-nameを指定しない場合は、全ホストバスアダプタのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(14) groupサブコマンドのRemoteCopyオペランド
RemoteCopy
このオペランドは、TrueCopyおよびglobal-active deviceのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。TrueCopyおよびglobal-active deviceについて、ボリューム全体のモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はRemoteCopy_dat.ZIPです。
(15) groupサブコマンドのRCLUオペランド
RCLU△[[port-name.host-group-id]:[port-name.host-group-id]][△…]
このオペランドは、TrueCopyおよびglobal-active deviceのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。TrueCopyおよびglobal-active deviceによるリモートコピーついて、ボリューム(LU)ごとのモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はRCLU_dat.ZIPです。
変数port-name.host-group-idを指定すると、データを保存するポートとホストグループの範囲を絞り込めます。port-nameはポート名を示し、host-group-idはホストグループIDを示します。ホストグループIDは16進数で指定します。コロン(:)は範囲を示します。例えば、CL1-C.01:CL1-C.03は「CL1-Cポートのホストグループ01番からCL1-Cポートのホストグループ03番まで」という意味です。
port-nameとhost-group-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。port-nameの最小値はCL1-Aで、最大値はCL4-rです。port-nameの値の大小関係を下記に示します。
CL1-A < CL1-B < … < CL2-A < CL2-B < … < CL3-a < CL3-b < … < CL4-a < … < CL4-r
例えば、RCLU CL1-C.01:CL2-A.01という指定はできますが、RCLU CL2-A.01:CL1-C.01という指定はできません。また、RCLU CL1-C.01:CL1-C.03という指定はできますが、RCLU CL1-C.03:CL1-C.01という指定はできません。
port-name.host-group-idを指定しない場合は、全ボリューム(LU)のモニタリングデータがファイルに保存されます。
(16) groupサブコマンドのRCLDEVオペランド
RCLDEV△[[LDKC-CU-id]:[LDKC-CU-id]][△…]
このオペランドは、TrueCopyおよびglobal-active deviceのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。TrueCopyおよびglobal-active deviceによるリモートコピーついて、特定CUに属するボリュームごとのモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、RCLDEV_で始まる名称の複数のZIPファイルが出力されます。
変数LDKC-CU-idを指定すると、データを保存するLDKC:CUの範囲を絞り込めます。LDKC-CU-idはLDKC:CU番号を示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、000:105は「LDKC:CUの00:00から01:05まで」という意味です。
LDKC-CU-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、RCLDEV 000:105という指定はできますが、RCLDEV 105:000という指定はできません。
LDKC-CU-idを指定しない場合は、全ボリュームのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(17) groupサブコマンドのUniversalReplicatorオペランド
UniversalReplicator
このオペランドは、Universal Replicatorのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。Universal Replicatorによるリモートコピーについて、ボリューム全体のモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はUniversalReplicator.ZIPです。
(18) groupサブコマンドのURJNLオペランド
URJNL△[[JNL-group-id]:[JNL-group-id]][△…]
このオペランドは、Universal Replicatorのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。Universal Replicatorによるリモートコピーについて、ジャーナルごとのモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はURJNL_dat.ZIPです。
変数JNL-group-idを指定すると、データを保存するジャーナルの範囲を絞り込めます。JNL-group-idはジャーナル番号を示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、00:05は「ジャーナルの00から05まで」という意味です。
JNL-group-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、URJNL 00:05という指定はできますが、URJNL 05:00という指定はできません。
JNL-group-idを指定しない場合は、全ジャーナルボリュームのモニタリングデータがファイルに保存されます。
(19) groupサブコマンドのURLUオペランド
URLU△[[port-name.host-group-id]:[port-name.host-group-id]][△…]
このオペランドは、Universal Replicatorのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。Universal Replicatorによるリモートコピーについて、ボリューム(LU)ごとのモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、ファイル名はURLU_dat.ZIPです。
変数port-name.host-group-idを指定すると、データを保存するポートとホストグループの範囲を絞り込めます。port-nameはポート名を示し、host-group-idはホストグループIDを示します。ホストグループIDは16進数で指定します。コロン(:)は範囲を示します。例えば、CL1-C.01:CL1-C.03は「CL1-Cポートのホストグループ01番からCL1-Cポートのホストグループ03番まで」という意味です。
port-nameとhost-group-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。port-nameの最小値はCL1-Aで、最大値はCL4-rです。port-nameの値の大小関係を下記に示します。
CL1-A < CL1-B < … < CL2-A < CL2-B < … < CL3-a < CL3-b < … < CL4-a < … < CL4-r
例えば、URLU CL1-C.01:CL2-A.01という指定はできますが、URLU CL2-A.01:CL1-C.01という指定はできません。また、URLU CL1-C.01:CL1-C.03という指定はできますが、URLU CL1-C.03:CL1-C.01という指定はできません。
port-name.host-group-idを指定しない場合は、全ボリューム(LU)のモニタリングデータがファイルに保存されます。
(20) groupサブコマンドのURLDEVオペランド
URLDEV△[[LDKC-CU-id]:[LDKC-CU-id]][△…]
このオペランドは、Universal Replicatorのモニタリングデータをファイルに保存したいときに指定します。Universal Replicatorによるリモートコピーについて、特定CUに属するボリュームごとのモニタリングデータを保存する場合に指定してください。ファイルをZIP形式で保存する場合、URLDEV_で始まる名称の複数のZIPファイルが出力されます。
変数LDKC-CU-idを指定すると、データを保存するLDKC:CUの範囲を絞り込めます。LDKC-CU-idはLDKC:CU番号を示し、コロン(:)は範囲を示します。例えば、000:105は「LDKC:CUの00:00から01:05まで」という意味です。
LDKC-CU-idを指定するときには、コロン(:)の左側に小さい値を指定し、右側に大きい値を指定する必要があります。例えば、URLDEV 000:105という指定はできますが、URLDEV 105:000という指定はできません。
LDKC-CU-idを指定しない場合は、全ボリュームのモニタリングデータがファイルに保存されます。