1.6.24 ShadowImageペアで使用しているDP-VOLの容量を拡張する
ShadowImageペアのボリュームとして使用しているDP-VOLの容量拡張手順を次に示します。
ここでは、ShadowImageペア単体を容量拡張する場合の手順を説明しています。他のプログラムプロダクトと連携した構成で容量拡張をする場合は、連携しているリモートコピーのユーザガイドを参照してください。
- メモ
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4TB以下から4TBを超える容量にDP-VOLを拡張する場合、拡張後の初回の、再同期(Normal Copy/Reverse Copy)時や、高速の再同期(Quick Resync/Quick Restore)後の分割時に拡張前の割当済み領域をすべてコピーします。そのため、拡張後の初回の、再同期(Normal Copy/Reverse Copy)や、高速の再同期(Quick Resync/Quick Restore)後の分割に時間がかかりますのでご注意ください。また、進捗率がコピー完了前に100%と表示される場合があります。
前提条件
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拡張する仮想ボリュームが外部ボリュームではないこと
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拡張する仮想ボリュームがLDEVフォーマット中ではないこと
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拡張する仮想ボリュームに関連づけているプールが、次の状態のどれかであること
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正常
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しきい値超え
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プールの縮小を実行中
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「1.6.23 ペアを維持したままDP-VOLの容量を拡張する」に記載されているストレージシステム上に作成されたボリュームであること
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拡張後に必要な次の資源数がシステム最大を超えないこと
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差分テーブル数
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ペアテーブル数
必要な差分テーブル数/ペアテーブル数の確認方法
- メモ
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DP-VOLが4TBを超える場合、シェアドメモリではなく階層メモリという領域に差分テーブルを配置するため、シェアドメモリの差分テーブルを使用しません。このため、4TBを超えるDP-VOLに拡張する場合は、差分テーブル数の計算は不要です。
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次の式を使用して、1ペア当たりに必要な差分テーブル数を計算します。
容量拡張に必要な差分テーブル数 = 拡張後の容量で必要な差分テーブル数 - 拡張前の容量で必要な差分テーブル数
1ペア当たりに必要な差分テーブル数 = ↑(ボリューム容量KB ÷ 256)÷20,448↑
↑↑で値が囲まれている場合は、その値の小数点以下を切り上げてください。
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1ペア当たりに必要なペアテーブル数を計算します。
容量拡張に必要なペアテーブル数 = 拡張後の容量で必要なペアテーブル数 - 拡張前の容量で必要なペアテーブル数
1ペア当たりに必要なペアテーブル数 = ↑1 ペア当たりに必要な差分テーブル数÷36↑
↑↑で値が囲まれている場合は、その値の小数点以下を切り上げてください。
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次に示すテーブル数が、システム最大数を超えないことを確認します。
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現在のペアテーブル数と容量拡張に必要なペアテーブル数の合計
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現在の差分テーブル数と容量拡張に必要な差分テーブル数の合計
差分テーブル数およびペアテーブル数は[ローカルレプリケーション]画面から確認できます。
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操作手順
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ShadowImageを構成する、すべてのボリュームについて、前提条件を満たしているか確認します。
- メモ
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ShadowImageペアの一部のボリュームだけが容量拡張に成功し、残りの一部のボリュームで容量拡張に失敗した場合、容量拡張後に実施するShadowImageペアの再同期操作が、容量不一致により失敗します。ShadowImageペアの再同期に失敗した場合、「(1) ShadowImageペアの一部のボリュームが容量拡張に失敗した場合の回復手順」の実施が必要となります。
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ShadowImageペアのペア状態を確認します。
PSUSまたはPSUEの状態の場合に拡張できます。現在のペア状態を確認して、異なる状態の場合はペア操作を行い、PSUSまたはPSUEの状態に遷移したことを確認します。
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ShadowImageペアのプライマリボリュームを容量拡張します。
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RAID Managerの場合
raidcom extend ldevコマンドに-request_id autoオプションを付けて非同期処理を指定します。
コマンド例:
LDEV#44:44に対し10GB分容量拡張します。
raidcom extend ldev -ldev_id 0x4444 -capacity 10G –request_id auto -IH1
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Storage Navigatorの場合
[V-VOL 容量拡張]画面で、容量拡張します。
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ShadowImageペアのプライマリボリュームの容量拡張が完了したことを確認します。
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RAID Managerの場合
raidcom get command_statusコマンドで、raidcom extend ldevコマンドの処理の完了を確認します。その後、raidcom get ldevコマンドで、LDEV容量が正しい値になっているか確認します。
コマンド例:
raidcom get command_status -IH1 raidcom get ldev -ldev_id 0x4444 -fx -IH1
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Storage Navigatorの場合
[ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択して、[LDEV]タブを表示しします。対象のLDEV番号の容量が正しい値になっているか確認します。
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プライマリボリュームと同様の手順で、ShadowImageペアのセカンダリボリュームを容量拡張します。
- メモ
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ShadowImageペアのセカンダリボリュームの容量拡張に失敗した場合は、「(1) ShadowImageペアの一部のボリュームが容量拡張に失敗した場合の回復手順」を実施してください。
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プライマリボリュームと同様の手順で、ShadowImageペアのセカンダリボリュームの容量拡張が完了したことを確認します。
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ShadowImageペアが容量拡張中状態ではないことを確認します。
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RAID Managerの場合
pairdisplayのP列が「N」となっていることを確認します。
コマンド例:
# pairdisplay -g si -fxce -IM7 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU-M) ,Seq#,LDEV#.P/S,Status, % ,P-LDEV# M CTG CM EM E-Seq# E-LDEV# DM P si si00(L) (CL1-C-0,28, 0-0 )500000 30.P-VOL PSUS, 100 31 W - N - - - - N si si00(R) (CL1-C-0,28, 1-0 )500000 31.S-VOL SSUS, 100 30 - - N - - - - N
- P列
- 容量拡張中の状態を表します。
- N:容量拡張状態ではありません。
- E:容量拡張中です。ShadowImageペアの場合、プライマリボリュームまたはセカンダリボリュームの容量拡張操作を完了後も、しばらく(30秒ほど)この状態となります。その後、「N」に遷移します。
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Storage Navigatorの場合
[ローカルレプリケーション]画面の[SIペア]タブで、[処理状態]を参照し、空白表示となっていることを確認します(容量拡張中は、[Expanding]が表示されます)。
容量拡張中状態の場合は、ペアの容量拡張が完了するのをしばらく待ってから、再度状態を確認してください。
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