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 ローカルレプリケーション クイックリファレンス 


2.5.6 Thin Imageプールの要件

Thin Imageペア作成時にプールとして使用できるプール種別について説明します。

項目

要件

プール種別

Thin ImageプールまたはDPプール。ただし、次のプールは指定できません。

  • Dynamic Tieringactive flashが有効なプール
  • データダイレクトマップ属性を設定しているプール

Thin Imageプールの要件について説明します。DPプールの要件については、システム構築ガイドを参照してください。

項目

要件

プール容量

プールの容量は次の計算式で算出します。なお、計算式に記載されている4200(MB)は、システムプールボリューム管理領域のサイズです。

プールの容量(MB)=総ページ数×42-4200

総ページ数=Σ(↓↓プールボリュームのブロック数÷512↓÷168↓)

↓ ↓:↓で囲まれた部分を小数点以下で切り捨てることを示します。

ストレージシステム内のプールの合計容量の最大値を次に示します。

  • VSP G130:0.24PB

  • VSP G150:0.29PB

  • VSP G350およびVSP F350:4.4PB

  • VSP G370およびVSP F370:8.05PB

  • VSP G700およびVSP F700:12.5PB

  • VSP G900およびVSP F900:16.6PB

プライマリボリューム当たりの使用可能なプール容量の上限は、768TBです。

プールボリューム数

1個のプール当たり、1個から1,024個まで設定可能

すでにプールボリュームとしてプールに登録されているボリュームを、他のプールには登録できません。

プール数

  • VSP G130VSP G150VSP G350VSP G370VSP G700VSP F350VSP F370、およびVSP F700の場合

    最大64個

    Dynamic Provisioningのプール(Dynamic Tieringおよびactive flashのプールを含む)とThin Imageのプールの合計で64個です。プールの識別子としてプール番号を0~63で割り当てます。

  • VSP G900およびVSP F900の場合

    最大128個

    Dynamic Provisioningのプール(Dynamic Tieringおよびactive flashのプールを含む)とThin Imageのプールの合計で128個です。プールの識別子としてプール番号を0~127で割り当てます。

容量の拡張

プールボリューム単位でオンライン中に容量を拡張できます。パリティグループ単位で容量を拡張することを推奨します。

容量の縮小

プールボリュームを削除することでオンライン中に容量を縮小できます。

削除

プールを使用しているThin Imageペアが1つもない場合だけ削除できます。

しきい値

プール空き容量の監視用に次のしきい値があります。

警告しきい値:初期値は80%です。20%~95%の範囲で1%単位に設定できます。推奨値は初期値の80%です。

上記のしきい値を超えた場合には、SIMを出力してユーザに警告します。また、SNMPにトラップが上がります。