1.7.5 コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を使用するときのトラブルシューティング
背景
コンシステンシーグループ指定ペア分割機能で障害が発生すると、次の問題が起こります。
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ペア分割操作が異常終了すると、コンシステンシーグループのペアがサスペンドされます(状態 = PSUE)。
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ホストサーバがダウンまたは失敗すると、ShadowImageペアが1つもないコンシステンシーグループが定義されることがあります。このような状態でコンシステンシーグループ指定ペア分割オプションを使用してペア作成コマンドを実行すると、コマンド拒否される場合があります。
このような場合は、次の手順を実行してください。
操作手順
- [ローカルレプリケーション]画面の[コンシステンシーグループ]タブに表示される[状態]欄をソートして、どのペアにも使用されていないコンシステンシーグループIDを探します。
- どのペアにも使用されていないコンシステンシーグループIDを、RAID Managerで指定し、その後ホストサーバのRAID Managerを使用してコンシステンシーグループ指定ペア分割操作の対象となるペアを作成します。
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ホストサーバがダウン、または失敗したなどの理由により、ShadowImageペアが1つもないコンシステンシーグループが大量に発生し、空きコンシステンシーグループが不足することがあります。このような状態で、コンシステンシーグループ指定ペア分割オプションを使用してペア作成コマンドを実行すると、コマンド拒否される場合があります。このような場合は、次の手順でペアがないコンシステンシーグループを削除してから、再度ペア作成コマンドを実行してください。
操作手順
- [ローカルレプリケーション]画面の[コンシステンシーグループ]タブに表示される[状態]欄をソートして、どのペアにも使用されていないコンシステンシーグループIDを探します。
- どのペアにも使用されていないコンシステンシーグループIDを、RAID Managerで指定し、その後ホストサーバのRAID Managerを使用してコンシステンシーグループ指定ペア分割操作の対象となるShadowImageペア、またはThin Imageペアを作成します。コンシステンシーグループIDが128以上の場合は、Thin Imageペアを作成してください(Thin Imageペアの作成方法はThin Imageユーザガイドを参照してください)。
- 手順2で作成したShadowImageペア、またはThin Imageペアを削除してください。
Universal ReplicatorのセカンダリボリュームとShadowImageのプライマリボリュームが共有する構成の場合、コンシステンシーグループに属するペアの中でペア状態を変更できないものがあった場合、RAID Managerで実行したpairsplitコマンドを実行したあとも、コンシステンシーグループに分割されないままのペアが残り、ペアの一貫性が保証されません。ペア状態が変更できない原因として、次の要因が考えられます。
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プライマリボリュームとセカンダリボリュームの内容が一致する、コンシステンシーグループに属するペアのUniversal Replicatorのジャーナルボリュームが満杯になった。
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ShadowImageのライセンスが無効だった。
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ShadowImageペアのボリュームが閉塞している。
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ShadowImageペアのペア状態がペア分割操作できない状態である。
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ShadowImageペアがカスケードを構成する一部のペアで、ほかのペアのペア状態がペア分割操作できない状態である。
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ShadowImageペアがTrueCopyペアやUniversal Replicatorとボリュームを共有していて、TCペアやURペアのペア状態がペア分割操作できない状態である(エラーコードEX_EWSTOT(タイムアウト)を返し、異常終了することがあります)。
これらの要因を取り除いたら、ペアを再同期してからpairsplitコマンドを実行してください。