1.2.2 ShadowImageのライセンス容量の要件
ShadowImageボリュームの合計容量は、購入したライセンス容量の合計より少なくなければなりません。
運用開始後も、ShadowImageボリュームの合計サイズが購入したライセンス容量を超えないように維持していく必要があります。
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ライセンス容量には、ShadowImageプライマリボリューム、およびセカンダリボリュームを含んでいます。これらのボリュームの合計容量が購入したライセンス容量以下でなければなりません。
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複数の目的で使用するボリュームの容量は一度だけ計算します。使用する目的の数に応じて容量を加算する必要はありません。
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Dynamic ProvisioningボリュームをShadowImageプライマリボリュームまたはセカンダリボリュームとして使用するとき、ボリュームに割り当て済みのDynamic Provisioningプールの容量がShadowImageライセンス容量の対象になります。ただし、容量削減機能が有効なボリュームの場合は、削減前のデータ容量がShadowImageライセンス容量の対象です。Dynamic Provisioningボリュームのライセンス容量はリアルタイムに更新しません。したがって、プールに対して複数のデータの書き込み要求を実施することで、ShadowImageのライセンス容量が、購入したライセンス容量を超えてしまうことがあります。
ShadowImageボリュームがライセンス容量を超えた場合、その後30日間は使用できます。30日間を超えたあとは、ペア削除以外の操作ができなくなります。容量をライセンス容量内に戻すことで、容量超過の状態を解消する事ができます。ただし、警告メッセージの表示はすぐには消えません。容量超過の表示は一日一回更新のため、容量超過を解消していれば24時間以内に表示は自動的に消えます。
ShadowImageの使用容量として計算されるボリュームと容量を、次の表に示します。これらを合計した容量が、購入したShadowImageライセンス容量より少なくなければなりません。
加算対象のボリューム |
加算対象の容量 |
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プログラムプロダクト |
ボリュームの種類 |
通常VOL※1またはDP-VOL※2 |
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ShadowImage |
プライマリボリューム |
通常VOL※1 |
ボリュームの容量 |
DP-VOL※2 |
ボリュームが使用しているプールの容量 |
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セカンダリボリューム |
通常VOL※1 |
ボリュームの容量 |
|
DP-VOL※2 |
ボリュームが使用しているプールの容量 |
- 注※1
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通常VOL:Dynamic Provisioningのボリュームとして指定していない内部ボリュームまたは外部ボリュームを指します。なお、外部ボリュームとは、Universal Volume Managerによって外部ストレージシステムのボリュームをマッピングした内部ボリュームのことです。
- 注※2
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DP-VOL:Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flashで使用する仮想ボリュームのことです。