2.1.1 スナップショットデータの取得
Thin Imageを使用すると、ストレージシステム内のデータのスナップショットデータを取得できます。これによって、ストレージシステム内のデータに障害が発生した場合、スナップショットデータを使用してデータを復元できます。Thin Imageで取得できるスナップショットデータは最大1,024個(クローンを実行する場合は、クローンの数と合わせて最大1,024個)です。
スナップショットデータ取得の概要を次に示します。
スナップショットデータとは、プールにコピーされたペアのプライマリボリュームのデータです。プライマリボリュームを更新するときに、更新される部分のデータだけが、更新前にスナップショットデータとしてプールにコピーされます。これを、スナップショットデータの取得と呼びます。
スナップショットデータを取得するためには、論理ボリュームをプライマリボリューム、仮想ボリュームをセカンダリボリュームとするペアを作成します。スナップショットデータを取得するためのペアをスナップショット属性のペアスナップショット属性のペアと呼びます。
スナップショット属性のペアを分割すると、スナップショットデータが取得されます。Thin Imageでは、1個のプライマリボリュームに対して、最大で1,024個のスナップショットデータを取得して、保存できます。