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2.12.5 キャッシュ管理デバイス枯渇前警告の対処方法

背景

キャッシュ管理デバイス数が4,096個より少なくなるとキャッシュ管理デバイス枯渇前警告SIMが発生します。

キャッシュ管理デバイス数が4,096個より少なくなった場合の対処方法について説明します。

前提条件

操作手順

  1. キャッシュ管理デバイス数の残数を確認します。

  2. キャッシュ管理デバイス数の残りが4,096個以上になるように、次の操作を行ってください。

    • 不要な仮想ボリュームの減設

    • 不要なプライマリボリュームにあるすべてのスナップショットの削除

〈この項の構成〉

(1) キャッシュ管理デバイスの残数の計算方法

キャッシュ管理デバイスの残数は、次の計算式で求められます。

キャッシュ管理デバイスの残数 = システムで使用できるキャッシュ管理デバイス数-使用中のキャッシュ管理デバイス数

システムで使用できるキャッシュ管理デバイス数は、65,536個です。

キャッシュ管理デバイス枯渇前警告SIMが発生しても、直ちに問題が発生するわけではありません。ただし、運用を継続してキャッシュ管理デバイスが枯渇した場合、Thin Imageペアの状態がPSUE (障害発生時の状態)となり、スナップショットデータを取得またはクローンを実行できなくなります。また、他のプライマリボリュームを使用して新たにThin Image ペアを作成することもできなくなります。このため、十分なキャッシュ管理デバイスを確保しておくようにしてください。