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2.2.15 仮想ボリュームの作成とは

仮想ボリューム仮想ボリュームとはとは、物理的な記憶空間を持たない仮想的なボリュームです。Thin Imageでは、仮想ボリュームとしてThin Imageの仮想ボリューム(Storage Navigatorでは、プロビジョニングタイプが[Snapshot]RAID Managerでは、raidcom add ldev -pool snapの仮想ボリューム)またはDP-VOLを使用します。このため、このマニュアルでは、特に断りがない場合、Thin Imageの仮想ボリューム(Storage Navigatorでは、プロビジョニングタイプが[Snapshot]RAID Managerでは、raidcom add ldev -pool snapの仮想ボリューム)およびDP-VOLをまとめて「仮想ボリューム」と呼びます。DP-VOLは、カスケードペアまたはクローン属性のペアを作成するときに使用します。Thin Imageの仮想ボリューム(Storage Navigatorでは、プロビジョニングタイプが[Snapshot]RAID Managerでは、raidcom add ldev -pool snapの仮想ボリューム)は、スナップショット属性のペアを作成するときに使用します。ただし、スナップショット属性のペアをカスケードペアにする場合はDP-VOLを使用します。

Thin Imageは、ホストからスナップショットデータにアクセス、またはクローンを実行するために仮想ボリュームを使用します。このため、クローン属性のペアを作成する場合、または、スナップショット属性のペアでホストからスナップショットデータにアクセスして運用する場合は、Thin Imageペアの作成時、またはスナップショットデータにセカンダリボリュームを割り当てるときに、仮想ボリュームが必要となります。スナップショット属性のペアでホストからスナップショットデータにアクセスしないで運用する場合は、仮想ボリュームは不要です。

Thin Imageペアのセカンダリボリュームとして使用中の仮想ボリュームは、スナップショットデータへの割り当てを解除できます。割り当てを解除した仮想ボリュームは、別のスナップショットデータに割り当てることができます。ただし、ノードボリュームとして使用中の仮想ボリュームは、スナップショットデータへの割り当てを解除したり、別のスナップショットデータに割り当てることはできません。また、クローン属性のペアのセカンダリボリュームとして使用中の仮想ボリュームも、スナップショットデータへの割り当てを解除したり、別のスナップショットデータに割り当てることはできません。

Thin Imageペアのセカンダリボリュームとして使用中の仮想ボリュームを、スナップショットデータへの割り当てを解除し、別のスナップショットデータに割り当てると、別のペアのセカンダリボリュームになります。そのため、仮想ボリュームを割り当てるごとにホストサーバからデバイスを認識させるためのコマンドを実行してください。

Thin Imageペアのセカンダリボリュームとして使用中の仮想ボリュームは、仮想ボリュームの定義を解除できません。仮想ボリュームの定義を解除したい場合は、その仮想ボリュームを使用しているThin Imageペアを削除する必要があります。