2.1.3 スナップショットツリーとカスケードペア
スナップショットデータを取得するThin Imageペアの構成のことをスナップショットツリーと呼びます。スナップショットツリーの構造を次の図に示します。
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スナップショットツリーの最上層にあるボリュームをルートボリュームと呼びます。
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スナップショットツリーの最下層にあるボリュームをリーフボリュームと呼びます。
また、Thin Imageのセカンダリボリュームはそれぞれ第2階層のセカンダリボリュームともペアを作成できます。第1階層(L1)のセカンダリボリュームは、第2階層(L2)のセカンダリボリュームともペアを作成できます。階層は第64階層(L64)まで作成でき、1個のプライマリボリュームに対して最大1,024個までのセカンダリボリュームを使用できます。この場合、スナップショットツリーはカスケード構成になります。
カスケード構成になったスナップショットツリーの構造を次の図に示します。
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スナップショットツリーの最上層にあるボリューム(L1ペアのプライマリボリューム)をルートボリュームと呼びます。
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スナップショットツリーの最下層にあるボリュームをリーフボリュームと呼びます。
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ルートボリュームとリーフボリュームの間にあるボリュームをノードボリュームと呼びます。
カスケード構成のスナップショットツリーで使用できるThin Imageペアを作成するには、Storage Navigatorでは、[TIペア作成]画面の[カスケード]で[有効]を選択します。RAID Managerでは、raidcom add snapshot -snap_mode cascadeコマンドを使用します。詳細については、「2.8.3 Thin Imageペアを作成する」を参照してください。このカスケード属性を有効にしたペアのことを、カスケードペアと呼びます。Thin Imageのカスケード構成のスナップショットツリーを作成する場合は、カスケードペアを使用してください。ただし、Thin Imageペアのプライマリボリュームと他のプログラムプロダクト(ShadowImage、TrueCopyなど)のセカンダリボリュームを共有する場合は、カスケードペアでなくても使用できます。
プライマリボリュームに対して初めて作成したThin ImageペアのセカンダリボリュームがDP-VOLの場合に、カスケードペアを作成できます。もしプライマリボリュームに対して、セカンダリボリュームがThin Imageの仮想ボリューム(プロビジョニングタイプが[Snapshot]の仮想ボリューム)のThin Imageペアが作成されている場合は、そのペアを削除してから、セカンダリボリュームがDP-VOLのThin Imageペアを作成してください。
スナップショットツリーは、スナップショット属性のペアおよびクローン属性のペアを組み合わせて構成できます。また、次の図のように、クローンを実行中のペアをカスケードペアにできますが、その場合、同時にクローンを実行できるのは3つまでです。
このマニュアルでのカスケード構成は、Thin Imageのカスケード構成のスナップショットツリーを指します。Thin Imageペアのプライマリボリュームと他のプログラムプロダクトのセカンダリボリュームが共有する構成は、カスケード構成と呼びません。
クローン属性のカスケードペアのセカンダリボリュームは新たなL1ペアのプライマリボリュームとして使用できます。この場合、そのボリュームはノードボリュームまたはリーフボリュームであり、かつ、ルートボリュームとなります。