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 ボリュームセキュリティ クイックリファレンス 


3.1.3 シュレッディング機能の所要時間

シュレッディング機能実行の所要時間は次の計算式で算出できます。

シュレッディング機能実行の所要時間=1回のダミーデータ書き込みに掛かる時間(標準所要時間)×ダミーデータ書き込み回数(n)

標準所要時間はドライブ種別によって異なります。

標準所要時間に関する補足と注意事項

  • I/Oがない場合の所要時間です。
  • ドライブの種別がDKxxx-JxxxSS/KxxxSS/HxxxSS の場合の所要時間です。
  • 暗号化されたドライブに対してシュレッディング機能を実行する場合も、標準所要時間は同じです。
  • 1回のダミーデータ書き込みに掛かる時間です。Volume Shredderのデフォルトの設定では、ボリューム全体にダミーデータが3回上書きされるため、記載されている標準所要時間の3倍時間が掛かります。
  • I/Oがある場合、シュレッディング所要時間は、最短でも6倍以上の時間が必要です。暗号化されたドライブでパリティグループを作った時にDKxxx-HxxxSSのドライブを使用している場合、そのパリティグループのシュレッディングに必要な時間が最長所要時間です。
  • シュレッディングを実行するボリュームが属するドライブの種別やドライブ構成が混在する場合、シュレッディング所要時間は標準所要時間が最長のドライブ種別の所要時間がそれぞれのドライブに対して必要です。このため、ボリュームを使用開始できるまでの時間は、個々に増設した場合より遅くなります。ドライブの増設や構成を変更する場合は、標準所要時間が同じドライブごとにまとめて実施し、所要時間が短いドライブ種別から増設作業を開始することを推奨します。
  • VSP G700VSP G900VSP F700およびVSP F900の場合、DKBは、クラスタ当たり2枚を前提としています。
  • ひとつのECCグループに対してシュレッディングした場合の所要時間です。
  • LDEV数は、ひとつのECCグループに対して、LDEV当たり100GBとした場合の、最大数を前提としています。
  • LDEV当たり100GBでない場合、所要時間が、このマニュアルに記載されている所要時間より、長くかかる場合があります。
〈この項の構成〉

(1) ハードディスクドライブの標準所要時間

回転数15Krpm

回転数10Krpm

回転数7.2Krpm

(2) SSD(SASインターフェース)の標準所要時間

(3) SSD(NVMeインターフェース)の標準所要時間

(4) フラッシュモジュールドライブの標準所要時間