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 ボリュームセキュリティ クイックリファレンス 


2.2.8 RAID Manager操作時のトラブルシューティング

RAID Managerを使用した操作でエラーが発生した場合、RAID Managerの画面に出力されるログまたはRAID Managerの操作ログを参照してエラーの要因を特定できることがあります。

初期設定のログ格納先ディレクトリ:/HORCM/log*/curlog/horcmlog_HOST/horcm.log

RAID Managerの画面に表示される、ログの出力例は次のとおりです。

[図データ]

RAID Manager操作時のエラーコードと内容(Dynamic Provisioningの場合、SSB1が0x2e31/0x2ea0/0xb96b/0xb980)を次の表に示します。

エラーコード(SSB2)

内容

対処方法
0x0207 システム内に未サポートのマイクロコードバージョンがあるため、操作できません。 全システムをサポートマイクロバージョンに更新してから、再度、拡張操作をしてください。
0x0208 指定されたRequest IDは有効な値ではありません。 有効なRequest IDを入力して、再度、拡張操作をしてください。
0x0209 指定されたLDEV 番号は有効な値ではありません。 有効なLDEV番号を入力して、再度、拡張操作をしてください。
0x020A 有効な仮想装置製番ではありません。 仮想装置の設定を確認後、再度、拡張操作をしてください。
0x020C コマンドを受け付けられません。 しばらく待ってから、再度、拡張操作をしてください。
0x020D 仮想ボリューム が未実装のため、操作できません。 仮想ボリューム を作成後、再度、拡張操作をしてください。

0x0b27

仮想LDEV が未定義のため、コマンドを操作できません。

仮想LDEVを定義したあと、コマンドを実行してください。

0x0b2b

オープンシステムの仮想ボリュームの容量を拡張する際に-cylinderオプションを指定してraidcom extend ldevコマンドを実行したため、操作が拒否されました。

raidcom extend ldevコマンドに-cylinderオプションを指定しないで、再度実施してください。

0x2c3a

指定したボリュームはデータダイレクトマップ属性が有効なため、操作に失敗しました。

データダイレクトマップ属性が無効のボリュームを指定してください。

0x2c3f

ストレージシステムが停止処理中のため、操作を実行できません。

ストレージシステムの電源をONしてから、再操作してください。

0x2c61

指定した仮想ボリュームはShadowImageで使用中のため、操作に失敗しました。

ShadowImageで使用していないボリュームを指定してください。

または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。

0x2c62

指定した仮想ボリュームはThin Imageで使用中のため、操作に失敗しました。

Thin Imageで使用していないボリュームを指定してください。

または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。

0x2c63

指定した仮想ボリュームはVolume Migrationで使用中のため、操作に失敗しました。

Volume Migrationで使用していないボリュームを指定してください。

0x2c64

指定した仮想ボリュームはTrueCopyで使用中のため、操作に失敗しました。

TrueCopyで使用していないボリュームを指定してください。

または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。

0x2c65

指定した仮想ボリュームはUniversal Replicatorで使用中のため、操作に失敗しました。

Universal Replicatorで使用していないボリュームを指定してください。

または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。

0x2c69

指定した仮想ボリュームはglobal-active deviceで使用中のため、操作に失敗しました。

または、global-active deviceペアのペア操作実行中のため、操作に失敗しました。

global-active deviceで使用していないボリュームを指定してください。

または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。

0x2c77

指定した仮想ボリュームは重複排除用システムデータボリュームのため、操作に失敗しました。

重複排除用システムデータボリュームではない仮想ボリュームを指定してください。

0x2c78

指定した仮想ボリュームは削除中のため、操作に失敗しました。

削除中ではない仮想ボリュームを指定してください。

0x9100

ユーザ認証が実施されていないため、コマンドを実行できません。

ユーザ認証を実施してください。

0xb900/0xb901/0xaf28

仮想ボリューム容量の拡張操作でエラーが発生しました。

日立サポートサービスに連絡して、対策を依頼してください。

0xb902

SVP、またはStorage Navigatorで構成変更を実施しているため、操作が拒否されました。または、RAID Managerの別インスタンスで仮想ボリューム容量を拡張中のため、操作が拒否されました。

Virtual LUN操作またはストレージシステムの保守作業などを終わらせてから仮想ボリューム容量を拡張してください。詳細は、「(1) Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件」の注意の内容を確認してください。

0xaf22

EAV(Extended Address Volume)未サポートOSで、指定した仮想ボリュームをオンライン状態にしたため、操作が拒否されました。

EAVサポートOSで、該当する仮想ボリュームをオンライン状態にしてから、拡張操作を再度実施してください。

0xaf24 容量拡張後の仮想ボリュームの総容量が、プールの予約量を超えるため、操作が拒否されました。 容量拡張後の仮想ボリュームの総容量がプールの予約量を超えないように容量を指定して再度実施してください。

0xaf25

指定した仮想ボリュームに対して容量拡張操作はできません。

指定した仮想ボリュームのエミュレーションタイプを確認してください。

0xaf26

容量拡張のためのキャッシュ管理デバイス数が不足しているため、操作が拒否されました。

キャッシュ管理デバイスの最大数を超えないように、仮想ボリュームの容量を指定して再度実施してください。

0xaf27

容量拡張後のDynamic Tieringの仮想ボリューム総容量が最大容量を超えるため、操作が拒否されました。

Dynamic Tieringの仮想ボリューム総容量が最大容量を超えないように、容量を調整してください。

0x020B/0xaf29

指定したボリュームは仮想ボリュームではないため、操作が拒否されました。

指定したボリュームが仮想ボリュームであるか確認してください。

0xaf2a

指定した容量が不正値、または[LDEV作成]画面の[LDEV容量]に表示されている数値の範囲を超えているため、操作が拒否されました。

[V-VOL容量拡張]画面の[容量]に表示されている数値の範囲を超えない正しい容量を指定して拡張操作を再実施してください。詳細は、「(1) Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件」に示す容量を拡張できる条件を確認してください。

0xaf2b

指定したボリュームの処理が終わらなかったため、操作を終了しました。

しばらく待ってから、再度実施してください。

0xaf2c

指定した容量を拡張するためのシェアドメモリが不足しているため、操作が拒否されました。

[V-VOL容量拡張]画面の[容量]に表示されている数値を確認してください。

0xaf2e

指定した仮想ボリュームはほかのプログラムプロダクトで使用されているか、またはフォーマット中のため、操作が拒否されました。

指定したボリュームのフォーマットが完了するのを待つか、または「(2) 他ソフトウェアからDynamic ProvisioningDynamic Tieringまたはactive flashの仮想ボリュームに対して実行できる操作と実行できない操作」を参照して容量の拡張ができないプログラムプロダクトと併用されていないか確認してください。併用されていない場合、拡張操作を再度実施してください。

0xaf2f

ジャーナルボリュームの構成を変更中のため、指定された仮想ボリュームの容量拡張操作はできません。

ジャーナルボリュームの操作を終わらせてから、仮想ボリュームの容量を拡張してください。

0xaf60

指定した容量分のページをプールに予約すると、プールの枯渇しきい値を超えてしまうため、操作が拒否されました。

プール容量を増やしてから、再度実施してください。

0xafa8 容量拡張操作で指定したボリュームが、他のプログラムプロダクト(TrueCopyUniversal Replicatorペア、global-active deviceペア、ShadowImageペア、またはThin Imageペア)で使用されており、非同期コマンド(-request_id autoオプション)が指定されていないため操作が拒否されました。 他のプログラムプロダクト(TrueCopyUniversal Replicatorペア、global-active deviceペア、ShadowImageペア、またはThin Imageペア)を削除するか、非同期コマンド(-request_id autoオプション)を指定して再実行してください。
0xafa9 容量拡張操作で指定したボリュームが、ほかのプログラムプロダクトで使用されており、差分管理方式が不正のため操作が拒否されました。 各連携先のプログラムプロダクトのユーザガイドに記載されている容量拡張手順に従い、再度実施してください。
0xafaa 一時的にシェアドメモリの資源が確保できなかったため、容量拡張操作が失敗しました。 しばらく待ってから、再度、容量拡張操作をしてください。
0xafab 指定されたボリュームは、ShadowImageペアまたはThin Imageペアのセカンダリボリュームとして使用されており、拡張後の容量がプライマリボリュームの容量と異なるため、容量拡張操作が失敗しました。 ShadowImageペアまたはThin Imageペアのプライマリボリュームの容量と同じ容量になるように、容量拡張を指定して、容量拡張操作をしてください。
0xafac 一時的にシェアドメモリの資源が確保できなかったため、容量拡張操作が失敗しました。 しばらく待ってから、再度、容量拡張操作をしてください。
0xafad 容量拡張に伴うペアに必要な差分テーブル、またはShadowImageペアテーブルが不足しているため、コマンドは拒否されました。 容量拡張に必要な差分テーブル、またはペアテーブル数について、『ShadowImageユーザガイド』を確認してください。

0xafae

TrueCopyペア、Universal Replicatorペア、またはglobal-active deviceペアが差分情報を管理できない状態のため、容量拡張操作が失敗しました。

対象のTrueCopyペア、Universal Replicatorペア、またはglobal-active deviceペアを再同期してください。その後、ペアを分割して、再操作してください。対象のペアを再同期できない場合は、ペアを削除して、再操作してください。ペアを削除した場合は、容量拡張後、ペアを再作成してください。

0x2c2b

指定した仮想ボリュームは、省電力設定のプールに関連づけられているため、操作が拒否されました。

仮想ボリュームに関連づけられているプールの省電力設定を解除してから、再度実施してください。

RAID Manager操作時のエラーコードと内容(Data Retention Utilityの場合)を次の表に示します。

エラーコード(SSB1)

エラーコード(SSB2)

内容

2E31

9100

ユーザ認証が実施されていないため、コマンドを実行できません。

B9BF/B9BD

B9BD

指定したボリュームがないため、設定できません。

B9C2

指定したボリュームがコマンドデバイスです。

B9C4

次のどれかに当てはまるため、コマンドが拒否されました。

  • 指定したボリュームはThin Imageのプライマリボリュームまたはセカンダリボリュームです。

  • 指定したボリュームは仮想ボリュームです。

  • 指定したボリュームはプールボリュームです。

  • 指定したボリュームはUniversal Replicatorのセカンダリボリュームです。

  • 指定したボリュームはジャーナルボリュームです。

  • 指定したボリュームはShadowImageのセカンダリボリュームまたはプライマリボリュームです。

  • ライセンス容量を超えました。

  • 有効期限が設定されているため、アクセス属性を変更できません。

  • 指定したボリュームはコマンドデバイスです。

  • 指定したボリュームの状態がPAIRまたはCOPYです。

  • 指定したボリュームがありません。

  • 指定したボリュームには、副VOL拒否属性が設定されています。

  • RAID Managerでは、リザーブ機能の解除はできません。

  • 指定されたボリュームはglobal-active deviceのQuorumディスクとして使用されているため、要求されたData Retention Utilityの設定はできません。

  • 指定したボリュームは容量拡張設定が有効なパリティグループに属するボリュームです。

  • 指定したボリュームは重複排除用システムデータボリュームです。

B9C7

Data Retention Utilityがインストールされていません。

B9C9

ライセンス容量を超えています。

B9CA

次のどれかに当てはまるため、コマンドが拒否されました。

  • 現在設定されている有効期限の日数よりも短い日数が設定されました。

  • 60年を超える有効期限が設定されました。

  • 設定変更中にJAVA以外のインタフェースから更新がありました(JAVAとJAVA以外のインタフェースが競合しました)。

B9CB

アクセス属性がRead/Write属性のため、有効期限を設定できません。