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 ボリューム管理 クイックリファレンス


4.6.15 ボリューム探索のトラブルシューティング

ポート探索やボリューム探索に失敗する要因と、必要な対処を次に示します。

要因

対処

ローカルストレージシステムと外部ストレージシステムのポートが接続されていない。

ローカルストレージシステムのポートと外部ストレージシステムのポートを接続してください。

スイッチのケーブルが正しく接続されていない。または、スイッチのポートが閉塞している。

ケーブルをスイッチの正しいポートに接続してください。または、スイッチのポートの状態を正常にしてください。

スイッチのゾーニングが正しく設定されていない。

スイッチのゾーニング設定を見直し、ローカルストレージシステムの外部ストレージシステムへ接続しているポートと外部ストレージシステムのポートが通信できるようにしてください。

外部ボリュームが、RESERVATION CONFLICTを返却した。

外部ボリュームのリザーブ状態を解除してください。

外部ストレージシステムのポートセキュリティが設定されている。

ローカルストレージシステムが外部ストレージシステムのポートにアクセスできるように、ポートセキュリティの設定を解除するか、外部ストレージシステムのセキュリティ設定を変更してください。

外部ストレージシステムのポートに、LUが定義されていない。

外部ストレージシステムのポートに、LUを定義してください。

外部ボリュームの容量が、Universal Volume Managerのサポート容量未満である。

次のどちらかを実施してください。

  • 外部ボリュームの容量を、Universal Volume Managerのサポート容量以上に増やす。

  • セキュリティの機能を使用するか、または接続している外部ストレージシステムのポートからそのLU設定を削除して、容量が足りないボリュームをローカルストレージシステムから認識できないように設定する。

外部ボリュームが、管理LUとして定義されている。

外部ストレージシステムのポートに管理LU(例:Universal Xport LU)が設定されている場合、次のどれかを実施してください。

  • ローカルストレージシステムと接続するポートに、管理LUのLUNよりも小さいLUNを持つデータ格納用LUを最低1つ設定する。

  • ローカルストレージシステムと接続するポートから、管理LUを削除する。

  • セキュリティ機能を使用して、管理LUのアクセス属性を読み書き禁止に設定する。

外部ストレージシステムのリモートコマンドデバイスをカスケード接続した。

次のどちらかを実施してください。

  • リモートコマンドデバイスをカスケード接続しないようにする。

  • セキュリティの機能を使用するか、または接続している外部ストレージシステムのポートからそのLU設定を削除して、リモートコマンドデバイスをローカルストレージシステムから認識できないように設定する。

ポート探索で取得された外部ストレージシステムの情報が、プロファイル情報にない。

次のどちらかを実施してください。

  • Universal Volume Managerがサポートする外部ストレージシステムを接続する。

  • その外部ストレージシステムがUniversal Volume Managerでサポートされているかをサポートセンタに確認する。サポートされている場合、外部ストレージシステムをサポートするDKCファームウェアのバージョンをインストールするか、外部ストレージシステムのプロファイル情報をインストールすると、外部ストレージシステムと接続できるようになります。

外部ストレージシステムへのログインに失敗した。

次のどちらかを実施してください。

  • 外部ストレージシステムのポートの状態を確認し、正常な状態にする。

  • ローカルストレージシステムからログインできるように、外部ストレージシステムでWWNなどを登録する。

外部ボリュームが正常な状態でない。また、外部ストレージシステムからの情報取得に失敗した、またはエラーが返ってきた。

外部ストレージシステムや外部ボリュームの状態を確認し、正常な状態にしてください。

外部パスとして使用できない経路で外部ストレージシステムと接続している。

他社製の外部ストレージシステムへの接続では、次の経路を外部パスに使用できません。
  • 外部ストレージシステムのポートを起点とし、ローカルストレージシステムのポートを終点とするI/Oパスで使用中の経路

上記以外の経路を使用して外部ストレージシステムを接続してください。

外部パス(日立製ストレージシステムが、ローカルストレージシステムを外部ストレージシステムとして接続)またはリモートパスで使用中の経路で外部ストレージシステムと接続している。

Storage Navigatorから操作、または、RAID Managerから[-safety_check enable]オプションを指定せずに、コマンドを実行してください。

注意:

上記操作をすると、当該経路を使用する外部ボリュームのホストI/O性能またはリモートコピー性能が一時的に低下する可能性があります。外部パスまたはリモートパスとして使用中でない経路に変更するか、一時的な性能低下が問題ないことを確認してから操作してください。