3.2.9 容量削減機能を有効にした仮想ボリュームの利用を終了する
容量削減機能を有効([圧縮]または[重複排除および圧縮])にした仮想ボリュームの利用を終了する場合、次の方法があります。
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容量削減機能が有効な仮想ボリュームを削除します。
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仮想ボリュームに設定した容量削減機能を無効にします。
データを保持する必要がある場合に実施してください。容量削減の設定を無効にすると、通常のDynamic Provisioningの仮想ボリュームになります。
それぞれの操作をする時の注意事項を次に説明します。
(1) 容量削減の設定が有効な仮想ボリュームを削除する
容量削減の設定が有効な仮想ボリュームを削除する際のワークフローを次に示します。
容量削減の設定が有効な仮想ボリュームの削除についての注意事項を次に示します。
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容量削減の設定が[重複排除および圧縮]の仮想ボリュームを削除したとしても、重複データはプールに保持され続ける場合があります。このため、プールの空き容量が増加しない可能性があります。
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容量削減の設定が有効な仮想ボリュームを削除する場合、[LDEV削除]画面を使用します。完全に仮想ボリュームが削除されるまで、数時間かかることがあります。なお、LDEV削除の実行中に、キャンセルはできません。
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容量削減の設定が有効な仮想ボリュームを削除すると、削除した仮想ボリュームの[容量削減状態]は[Deleting Volume]になり、処理の進捗率が表示されます。
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容量削減の設定が有効な仮想ボリュームを削除する時間は、装置構成、データレイアウト、またはデータの内容などによって変動します。
(2) 仮想ボリュームに設定した容量削減機能を無効にする
容量削減の設定を無効に変更する際のワークフローを次に示します。
容量削減の設定を無効にする場合の注意事項を次に示します。
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仮想ボリュームの容量削減の設定を有効から無効に変更する場合、[LDEV編集]画面を使用します。
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容量削減設定を無効にすると、圧縮または重複排除されていたデータが伸長されるため、プールの使用量は増加します。事前に、操作対象の仮想ボリュームの使用量分の空き容量をプールに確保してください。
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容量削減設定を無効にしている間、仮想ボリュームの[容量削減状態]には[Rehydrating]が表示されます。
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容量削減設定を無効にしている間、ホストからのI/Oは継続できます。
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容量削減設定を無効にしている間、操作のキャンセルまたは再度有効にはできません。設定を有効にする場合、無効にする処理が完了してから操作してください。
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容量削減設定を無効にする処理には、時間がかかります。進捗率はStorage NavigatorまたはRAID Managerで確認できます。また、仮想ボリュームの使用量に依存して、処理時間が増えます。ただし、容量削減設定を無効にするまでの処理時間は、装置構成、データレイアウト、データの内容などによって変動します。