2.7.1 Dynamic ProvisioningのトラブルシューティングおよびSIMコード
Dynamic Provisioningの使用中に発生しやすいトラブルと、その原因と対策を次の表に示します。
トラブル |
原因と対策 |
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プールボリュームを追加できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームを作成できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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プールボリュームが閉塞した。 SIMコード627xxxが発生した。 |
次の原因が考えられます。
日立サポートサービスに連絡して、対策を依頼してください。 |
プールが閉塞した |
日立サポートサービスに連絡して、対策を依頼してください。 |
プールを回復できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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プールを削除できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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ホストにインストールされている、ボリュームを監視するためのアプリケーションに異常が発生した |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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ホストからポートにアクセスをしようとすると異常が発生し、アクセスできない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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Storage Navigatorの操作中に頻繁にタイムアウトが発生する |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームの容量が拡張できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームのゼロデータページを破棄できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームのゼロデータページを破棄しても仮想ボリュームのページが解放されない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームのProtect属性を解除できない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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[プール管理状態参照]画面に表示されているプールのフォーマット済み容量が増えない |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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容量削減の設定を[圧縮]または[重複排除および圧縮]に設定した仮想ボリュームを作成した。しかし、作成された仮想ボリュームの容量削減の設定が、[無効]になっている。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームの[容量削減状態]が[Enabling]のときに、容量削減設定を有効にするための初期化処理が停止した。または、仮想ボリュームの[容量削減状態]が[Rehydrating]のときに容量削減設定を無効にするための処理が停止、かつ[LDEVプロパティ]画面に進捗率が表示されない。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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[重複排除データ]が[無効]の仮想ボリュームの[容量削減状態]が[Failed]になった。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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[重複排除データ]が[有効]の仮想ボリュームの[容量削減状態]が[Failed]になった。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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ストレージシステムを再起動したあと、次の1または2の状態になった。
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1または2に該当する仮想ボリュームを、再度削除してください。 |
仮想ボリュームの[容量削減状態]が[Rehydrating]になっていて、進捗率が増加しない。 |
次の原因が考えられます。
プールの使用量が枯渇しきい値を超えている場合、次の対策を実施してください。
対象の仮想ボリュームが閉塞している場合、次の対策を実施してください。
プールまたはプールボリュームが閉塞している場合、次の対策を実施してください。
SVPまたはStorage Navigatorのサブ画面がModifyモードになっている場合、Viewモードに変更してください。 |
仮想ボリュームの[容量削減状態]が[Deleting Volume]になっていて、進捗率が増加しない。 |
次の原因が考えられます。
プールの使用量が枯渇しきい値を超えている場合、次の対策を実施してください。
プールまたはプールボリュームが閉塞している場合、次の対策を実施してください。
SVPまたはStorage Navigatorのサブ画面がModifyモードになっている場合、Viewモードに変更してください。 |
容量削減の設定を[重複排除および圧縮]に設定した仮想ボリュームを作成した。しかし、重複排除用システムデータボリュームだけが作成されて、仮想ボリュームが作成されなかった。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームの容量削減の設定を[無効]から[重複排除および圧縮]に変更した。しかし、重複排除用システムデータボリュームだけが作成されて、仮想ボリュームの設定が変更されなかった。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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仮想ボリュームの容量削減の設定を[無効]に変更したが、重複排除用システムデータボリュームがプールから削除されなかった |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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容量削減機能が有効な仮想ボリュームの削減量が増えない |
削減量が増えない場合、初期容量削減処理(容量削減機能を設定したときに、仮想ボリュームにすでに書き込まれていたデータを削減する処理)が中断している可能性があります。 初期容量削減処理が中断する場合、次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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容量削減機能が有効な仮想ボリュームのガベージデータが増え続けている |
ガベージデータが増え続ける場合、次の原因が考えられます。なお、ガベージデータは、システムデータに含まれています。
ホストからの書き込みデータ量(平均ホストライト性能)がガベージコレクションの処理できるデータ量(ガベージコレクション性能)を超えている場合、次を実行してください。
ガベージコレクション処理が中断している場合、次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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容量削減機能が有効な仮想ボリュームの性能が見積もり値より低い |
次の原因が考えられます。
次の対処を実施してください。
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容量拡張設定が有効なパリティグループのプールボリュームの自動追加機能が動作しない。 [プール]画面の[削減効果]が、1.00:1以上にならない。 |
次の原因が考えられます。
次の対策を実施してください。
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- 注※1
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容量削減が[圧縮]または[重複排除および圧縮]の仮想ボリュームを削除する場合は、削除処理によってプール使用量が増加する可能性があります。
- 注※2
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容量削減機能によって削減される前のデータ量
表に示す対策を実施してもトラブルを解決できない場合、または表にはないトラブルが発生した場合は、日立サポートサービスにお問い合わせください。
Dynamic Provisioning操作中にエラー状態が発生すると、Dynamic Provisioningはエラーメッセージをエラーメッセージ画面に表示します。エラーメッセージ画面に表示されるエラーコードについては、Storage Navigator メッセージガイドを参照してください。