1.4.6 Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、active flash、およびThin Imageのシステムプールボリュームの要件
プールを構成するプールボリュームのうち、1つのプールボリュームがシステムプールボリュームとして定義されます。システムプールボリュームは、プールを作成したとき、またはシステムプールボリュームを削除したときに、優先順位に従って自動的に設定されます。なお、システムプールボリュームで使用できる容量は、管理領域の容量を差し引いた容量になります。管理領域とは、プールを使用するプログラムプロダクトの制御情報を格納する領域です。オープンシステムでDynamic Provisioning、Dynamic Tiering、active flash、またはThin Imageを使用している場合、管理領域としてシステムプールボリューム内の領域を4.2GB使用します。
プールには1個以上のプールボリュームが設定されている必要があります。そのため、プール内のすべてのプールボリュームを削除することはできません。
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新たにプールを作成した場合
システムプールボリュームは、次の表で示すドライブ種別の優先順位に従って自動的に作成されます。
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プールからシステムプールボリュームを削除した場合
システムプールボリュームをプールから削除した場合、プールボリュームの使用できる容量と管理領域を足した容量がプールの容量から差し引かれます。既存のシステムプールボリュームを削除すると、新たなシステムプールボリュームが次の表の優先順位に従って自動的に設定されます。
優先順位 |
ドライブ種別 |
---|---|
1 |
HDD7.2K※ |
2 |
HDD10K※ |
3 |
HDD15K※ |
4 |
SSD |
5 |
外部ボリューム |
- 注※
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HDDのドライブタイプは、モデルやファームウェアバージョンによって異なります。詳細は「(2) モデルやファームウェアバージョンによるStorage Navigatorの項目名の差異」を参照してください。
なお、プール内に同じドライブ種別のプールボリュームが複数ある場合は、ストレージシステム内部のインデックス情報に従って優先順位が決定されます。