4.2.2 Universal Volume Managerシステムの要件
Universal Volume Managerの操作に必要な要件は次のとおりです。
本ストレージシステム(1台目のストレージシステム)
本ストレージシステムに必要なハードウェアとファームウェアが、すべて使用できるように設定されている必要があります。
1台目のストレージシステム以外のストレージシステム
外部ストレージシステムとして使用するストレージシステムが必要です。
管理クライアント管理クライアント
管理クライアントの設置とStorage Navigatorの使用については、Hitachi Device Manager - Storage Navigatorユーザガイドを参照してください。
Universal Volume Managerプログラムプロダクトに必要なライセンスキー
ライセンスキーUniversal Volume Managerを操作するためには、ライセンスキーを使ってUniversal Volume Managerをインストールする必要があります。
(1) 外部ストレージシステムとして接続できるストレージシステムの種類
外部ストレージシステムとして接続できるストレージシステムの種類と、それぞれのストレージシステムの表記に関する備考を次の表にまとめます。表にないストレージシステムについてはお問い合わせください。
外部ストレージシステムとして接続できるストレージシステムの種類を次の表に示します。
外部ストレージシステムごとの固有設定については、「4.7.1 外部ストレージシステム接続時の設定と注意事項」を参照してください。設定に関する記載がない場合、通常、ローカルストレージシステムと接続する外部ストレージシステムのポートは、Windowsホストに接続するTargetポートとして設定する必要があります。設定の詳細については、必要に応じてサードパーティーベンダにお問い合わせください。
ストレージシステム |
備考 |
---|---|
VSP E990ストレージシステムVSP Eシリーズストレージシステム |
|
VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900ストレージシステムVSP G130, G150, G350, G370, G700, G900ストレージシステム VSP F350, F370, F700, F900ストレージシステムVSP F350, F370, F700, F900ストレージシステム |
|
VSP G100, G200, G400, G600, G800ストレージシステムVSP G100, G200, G400, G600, G800ストレージシステム VSP F400, F600, F800ストレージシステムVSP F400, F600, F800ストレージシステム |
|
VSP 5000シリーズストレージシステムVSP 5000シリーズストレージシステム |
|
VSP G1000, G1500, F1500ストレージシステムVSP G1000, G1500, F1500ストレージシステム |
|
HUS VMストレージシステムHUS VMストレージシステム |
|
VSPストレージシステムVSPストレージシステム |
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USP VストレージシステムUSP Vストレージシステム |
|
USP VMストレージシステムUSP VMストレージシステム |
|
SANRISE USPストレージシステムSANRISE USPストレージシステム |
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SANRISE NSCストレージシステムSANRISE NSCストレージシステム |
|
HUSストレージシステムHUSストレージシステム |
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AMSストレージシステムAMSストレージシステム |
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WMSストレージシステムWMSストレージシステム |
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SMSストレージシステムSMSストレージシステム |
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SANRISE9900VストレージシステムSANRISE9900Vストレージシステム |
|
SANRISE9500VストレージシステムSANRISE9500Vストレージシステム |
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SANRISE2000ストレージシステムSANRISE2000ストレージシステム |
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A/H-6593A/H-6593 |
|
TagmaStore USPストレージシステムTagmaStore USPストレージシステム |
|
TagmaStore NSCストレージシステムTagmaStore NSCストレージシステム |
|
Lightning 9900VストレージシステムLightning 9900Vストレージシステム |
|
Thunder 9500VストレージシステムThunder 9500Vストレージシステム |
|
Lightning 9900ストレージシステムLightning 9900ストレージシステム |
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Hitachi Virtual Storage Platform VX7Hitachi Virtual Storage Platform VX7 |
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Hitachi Virtual Storage Platform VP9500Hitachi Virtual Storage Platform VP9500 |
|
H24000H24000 |
|
H20000H20000 |
|
SANRISE H12000SANRISE H12000 |
|
SANRISE H10000SANRISE H10000 |
|
SANRISE H1024/H128SANRISE H1024/H128 |
|
SANRISE H512/H48SANRISE H512/H48 |
|
SANRISE H256SANRISE H256 |
|
HPE XP8 StorageHPE XP8 Storage |
|
HPE XP7 StorageHPE XP7 Storage |
|
HPE P9500HPE P9500 |
|
XP24000XP24000 |
|
XP20000XP20000 |
|
XP12000XP12000 |
|
XP10000XP10000 |
|
XP1024/XP128XP1024/XP128 |
|
XP512/XP48XP512/XP48 |
|
XP256XP256 |
|
SVS200SVS200 |
|
EVAストレージシステムEVAストレージシステム |
|
IBMストレージシステムIBMストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
EMCストレージシステムEMCストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
富士通ストレージシステム富士通ストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
NECストレージシステムNECストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
SUNストレージシステムSUNストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
NetAppストレージシステムNetAppストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
3PARストレージシステム3PARストレージシステム |
サポートしているストレージシステムの具体的な形式については、お問い合わせください。 |
(2) ドライブタイプによる使用推奨度
外部ボリュームのドライブタイプによる使用用途の推奨可否を次の表に示します。
用途 |
ドライブタイプ |
|
---|---|---|
SAS/FC/SSD/FMD |
SATA |
|
データベース オンライントランザクション処理 (OLTP) |
△ |
△ |
ホストからのファイル操作 (読み込み、書き込み) |
○ |
△ |
ホストからのファイル操作 (読み込みが主な用途) |
○ |
○ |
バックアップ |
○ |
◎ |
アーカイブ |
○ |
◎ |
- (凡例)
-
◎:推奨
○:使用可
△:推奨しません
(3) Universal Volume Managerの要件
Universal Volume Managerの要件を次の表にまとめます。
項目 |
要件 |
---|---|
マッピングできる外部ストレージシステムのポートの最大数 |
ファイバチャネルの場合:1個のポートに対して1,024個 iSCSIの場合:1個のポートに対して512個(ただし、127個以下を推奨します)。 |
マッピングできる外部ボリュームの最大数最大数 |
VSP G130:2,048個 VSP G150、VSP G350、およびVSP F350:16,383個 VSP G370およびVSP F370:32,767個 VSP G700およびVSP F700:49,151個 VSP G900およびVSP F900:65,279個 VSP E590:32,767個 VSP E790:49,151個 VSP E990:65,279個 Thin ImageまたはDynamic Provisioningを使用している場合、マッピングできる外部ボリュームの数は、次の式を満たす必要があります。 外部ボリューム数 + 仮想ボリューム数 ≤ モデルごとの最大数 |
1個のマッピングパスの最大数外部ボリュームに対して設定できる最大数マッピングパスの最大数 |
8本 |
最大容量外部ボリュームの最大容量外部ボリュームの最大容量 |
1個の外部ボリュームにつき256TB(549,755,813,888block)。 指定した外部ボリュームが256TB以上の場合、256TBまでは使用できます。 256TBを超える領域に記録されているデータにはアクセスできません。 |
最小容量外部ボリュームの最小容量外部ボリュームの最小容量 |
|
最大数外部ボリュームグループの最大数 |
16,384個 |
1個の外部ボリュームの最大数外部ボリュームグループに登録できる外部ボリュームの最大数 |
4,096個 |
1個のポートに対してマッピングできる外部ボリュームの最大数 |
スイッチを経由して外部ストレージシステムへ接続する1個のポートが複数のTargetポートに接続されている場合、Targetポートに定義されているLUの合計は4,096個までです。 |
最大容量内部ボリュームの最大容量内部ボリュームの最大容量 |
外部ストレージシステム内の4TBまでのボリューム(外部ボリューム)をマッピングする場合、内部ボリュームとしては、外部ボリュームと同じ容量の1個のLDEV(LU)として定義されます。 データダイレクトマップ属性が有効な仮想ボリュームを使用すると、4TBを超える容量の外部ボリュームを、容量を変更しないで接続元のストレージシステムの仮想ボリュームとしてマッピングできます。データダイレクトマップ属性が有効な仮想ボリュームを使ったマッピングについては、システム構築ガイドを参照してください。 外部ボリュームの最大容量を超える領域に記録されているデータにはアクセスできません。 |
RAIDレベル外部ボリュームのRAIDレベル |
内部処理としては、外部ボリュームのRAIDレベルを一律RAID-1として扱っています。Storage Navigatorの画面には「-」(バー)が表示されます。また、上位装置(OS)に報告する外部ストレージシステムに関する値も、RAIDレベルは一律RAID-1として報告されます。 |
外部ボリュームから作成可能なLDEVの最大容量 |
データダイレクトマップ属性が有効な仮想ボリュームを使ったマッピングについては、システム構築ガイドを参照してください。 |