3.5.4 RAID Manager操作時のトラブルシューティング
RAID Managerを使用した操作でエラーが発生した場合、RAID Managerの画面に出力されるログまたはRAID Managerの操作ログを参照してエラーの要因を特定できることがあります。
初期設定のログ格納先ディレクトリ:/HORCM/log*/curlog/horcmlog_HOST/horcm.log
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*:インスタンス番号
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HOST:ホスト名
RAID Managerの画面に表示される、ログの出力例は次のとおりです。
RAID Manager操作時のエラーコードと内容(Dynamic Provisioningの場合、SSB1が0x2e31/0x2ea0/0xb96b/0xb980)を次の表に示します。
エラーコード(SSB2) |
内容 |
対処方法 |
---|---|---|
0x0207 | システム内に未サポートのマイクロコードバージョンがあるため、操作できません。 | 全システムをサポートマイクロバージョンに更新してから、再度、拡張操作をしてください。 |
0x0208 | 指定されたRequest IDは有効な値ではありません。 | 有効なRequest IDを入力して、再度、拡張操作をしてください。 |
0x0209 | 指定されたLDEV 番号は有効な値ではありません。 | 有効なLDEV番号を入力して、再度、拡張操作をしてください。 |
0x020A | 有効な仮想装置製番ではありません。 | 仮想装置の設定を確認後、再度、拡張操作をしてください。 |
0x020C | コマンドを受け付けられません。 | しばらく待ってから、再度、拡張操作をしてください。 |
0x020D | 仮想ボリューム が未実装のため、操作できません。 | 仮想ボリューム を作成後、再度、拡張操作をしてください。 |
0x0b27 |
仮想LDEV が未定義のため、コマンドを操作できません。 |
仮想LDEVを定義したあと、コマンドを実行してください。 |
0x0b2b |
オープンシステムの仮想ボリュームの容量を拡張する際に-cylinderオプションを指定してraidcom extend ldevコマンドを実行したため、操作が拒否されました。 |
raidcom extend ldevコマンドに-cylinderオプションを指定しないで、再度実施してください。 |
0x2c3a |
指定したボリュームはデータダイレクトマップ属性が有効なため、操作に失敗しました。 |
データダイレクトマップ属性が無効のボリュームを指定してください。 |
0x2c3f |
ストレージシステムが停止処理中のため、操作を実行できません。 |
ストレージシステムの電源をONしてから、再操作してください。 |
0x2c61 |
指定した仮想ボリュームはShadowImageで使用中のため、操作に失敗しました。 |
ShadowImageで使用していないボリュームを指定してください。 または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。 |
0x2c62 |
指定した仮想ボリュームはThin Imageで使用中のため、操作に失敗しました。 |
Thin Imageで使用していないボリュームを指定してください。 または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。 |
0x2c63 |
指定した仮想ボリュームはVolume Migrationで使用中のため、操作に失敗しました。 |
Volume Migrationで使用していないボリュームを指定してください。 |
0x2c64 |
指定した仮想ボリュームはTrueCopyで使用中のため、操作に失敗しました。 |
TrueCopyで使用していないボリュームを指定してください。 または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。 |
0x2c65 |
指定した仮想ボリュームはUniversal Replicatorで使用中のため、操作に失敗しました。 |
Universal Replicatorで使用していないボリュームを指定してください。 または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。 |
0x2c69 |
指定した仮想ボリュームはglobal-active deviceで使用中のため、操作に失敗しました。 または、global-active deviceペアのペア操作実行中のため、操作に失敗しました。 |
global-active deviceで使用していないボリュームを指定してください。 または、容量拡張操作の前提条件を確認し、再度実行してください。 |
0x2c77 |
指定した仮想ボリュームは重複排除用システムデータボリュームのため、操作に失敗しました。 |
重複排除用システムデータボリュームではない仮想ボリュームを指定してください。 |
0x2c78 |
指定した仮想ボリュームは削除中のため、操作に失敗しました。 |
削除中ではない仮想ボリュームを指定してください。 |
0x9100 |
ユーザ認証が実施されていないため、コマンドを実行できません。 |
ユーザ認証を実施してください。 |
0xb900/0xb901/0xaf28 |
仮想ボリューム容量の拡張操作でエラーが発生しました。 |
日立サポートサービスに連絡して、対策を依頼してください。 |
0xb902 |
SVP、またはStorage Navigatorで構成変更を実施しているため、操作が拒否されました。または、RAID Managerの別インスタンスで仮想ボリューム容量を拡張中のため、操作が拒否されました。 |
Virtual LUN操作またはストレージシステムの保守作業などを終わらせてから仮想ボリューム容量を拡張してください。詳細は、「1.6.2 Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件」の注意の内容を確認してください。 |
0xaf22 |
EAV(Extended Address Volume)未サポートOSで、指定した仮想ボリュームをオンライン状態にしたため、操作が拒否されました。 |
EAVサポートOSで、該当する仮想ボリュームをオンライン状態にしてから、拡張操作を再度実施してください。 |
0xaf24 | 容量拡張後の仮想ボリュームの総容量が、プールの予約量を超えるため、操作が拒否されました。 | 容量拡張後の仮想ボリュームの総容量がプールの予約量を超えないように容量を指定して再度実施してください。 |
0xaf25 |
指定した仮想ボリュームに対して容量拡張操作はできません。 |
指定した仮想ボリュームのエミュレーションタイプを確認してください。 |
0xaf26 |
容量拡張のためのキャッシュ管理デバイス数が不足しているため、操作が拒否されました。 |
キャッシュ管理デバイスの最大数を超えないように、仮想ボリュームの容量を指定して再度実施してください。 |
0xaf27 |
容量拡張後のDynamic Tieringの仮想ボリューム総容量が最大容量を超えるため、操作が拒否されました。 |
Dynamic Tieringの仮想ボリューム総容量が最大容量を超えないように、容量を調整してください。 |
0x020B/0xaf29 |
指定したボリュームは仮想ボリュームではないため、操作が拒否されました。 |
指定したボリュームが仮想ボリュームであるか確認してください。 |
0xaf2a |
指定した容量が不正値、または[LDEV作成]画面の[LDEV容量]に表示されている数値の範囲を超えているため、操作が拒否されました。 |
[V-VOL容量拡張]画面の[容量]に表示されている数値の範囲を超えない正しい容量を指定して拡張操作を再実施してください。詳細は、「1.6.2 Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件」に示す容量を拡張できる条件を確認してください。 |
0xaf2b |
指定したボリュームの処理が終わらなかったため、操作を終了しました。 |
しばらく待ってから、再度実施してください。 |
0xaf2c |
指定した容量を拡張するためのシェアドメモリが不足しているため、操作が拒否されました。 |
[V-VOL容量拡張]画面の[容量]に表示されている数値を確認してください。 |
0xaf2e |
指定した仮想ボリュームはほかのプログラムプロダクトで使用されているか、またはフォーマット中のため、操作が拒否されました。 |
指定したボリュームのフォーマットが完了するのを待つか、または「1.3.1 他ソフトウェアからDynamic Provisioning、Dynamic Tieringまたはactive flashの仮想ボリュームに対して実行できる操作と実行できない操作」を参照して容量の拡張ができないプログラムプロダクトと併用されていないか確認してください。併用されていない場合、拡張操作を再度実施してください。 |
0xaf2f |
ジャーナルボリュームの構成を変更中のため、指定された仮想ボリュームの容量拡張操作はできません。 |
ジャーナルボリュームの操作を終わらせてから、仮想ボリュームの容量を拡張してください。 |
0xaf60 |
指定した容量分のページをプールに予約すると、プールの枯渇しきい値を超えてしまうため、操作が拒否されました。 |
プール容量を増やしてから、再度実施してください。 |
0xafa8 | 容量拡張操作で指定したボリュームが、他のプログラムプロダクト(TrueCopyUniversal Replicatorペア、global-active deviceペア、ShadowImageペア、またはThin Imageペア)で使用されており、非同期コマンド(-request_id autoオプション)が指定されていないため操作が拒否されました。 | 他のプログラムプロダクト(TrueCopyUniversal Replicatorペア、global-active deviceペア、ShadowImageペア、またはThin Imageペア)を削除するか、非同期コマンド(-request_id autoオプション)を指定して再実行してください。 |
0xafa9 | 容量拡張操作で指定したボリュームが、ほかのプログラムプロダクトで使用されており、差分管理方式が不正のため操作が拒否されました。 | 各連携先のプログラムプロダクトのユーザガイドに記載されている容量拡張手順に従い、再度実施してください。 |
0xafaa | 一時的にシェアドメモリの資源が確保できなかったため、容量拡張操作が失敗しました。 | しばらく待ってから、再度、容量拡張操作をしてください。 |
0xafab | 指定されたボリュームは、ShadowImageペアまたはThin Imageペアのセカンダリボリュームとして使用されており、拡張後の容量がプライマリボリュームの容量と異なるため、容量拡張操作が失敗しました。 | ShadowImageペアまたはThin Imageペアのプライマリボリュームの容量と同じ容量になるように、容量拡張を指定して、容量拡張操作をしてください。 |
0xafac | 一時的にシェアドメモリの資源が確保できなかったため、容量拡張操作が失敗しました。 | しばらく待ってから、再度、容量拡張操作をしてください。 |
0xafad | 容量拡張に伴うペアに必要な差分テーブル、またはShadowImageペアテーブルが不足しているため、コマンドは拒否されました。 | 容量拡張に必要な差分テーブル、またはペアテーブル数について、『ShadowImageユーザガイド』を確認してください。 |
0xafae |
TrueCopyペア、Universal Replicatorペア、またはglobal-active deviceペアが差分情報を管理できない状態のため、容量拡張操作が失敗しました。 |
対象のTrueCopyペア、Universal Replicatorペア、またはglobal-active deviceペアを再同期してください。その後、ペアを分割して、再操作してください。対象のペアを再同期できない場合は、ペアを削除して、再操作してください。ペアを削除した場合は、容量拡張後、ペアを再作成してください。 |
0x2c2b |
指定した仮想ボリュームは、省電力設定のプールに関連づけられているため、操作が拒否されました。 |
仮想ボリュームに関連づけられているプールの省電力設定を解除してから、再度実施してください。 |
RAID Manager操作時のエラーコードと内容(Data Retention Utilityの場合)を次の表に示します。
エラーコード(SSB1) |
エラーコード(SSB2) |
内容 |
---|---|---|
2E31 |
9100 |
ユーザ認証が実施されていないため、コマンドを実行できません。 |
B9BF/B9BD |
B9BD |
指定したボリュームがないため、設定できません。 |
B9C2 |
指定したボリュームがコマンドデバイスです。 |
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B9C4 |
次のどれかに当てはまるため、コマンドが拒否されました。
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B9C7 |
Data Retention Utilityがインストールされていません。 |
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B9C9 |
ライセンス容量を超えています。 |
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B9CA |
次のどれかに当てはまるため、コマンドが拒否されました。
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B9CB |
アクセス属性がRead/Write属性のため、有効期限を設定できません。 |