1.17.2 Virtual LUNとは(Virtual LUNを用いたCVの作成によるボリュームの有効利用)
パリティグループにはエミュレーションタイプに応じた固定サイズの論理ボリューム(FV)があります。Virtual LUNを使用すると、パリティグループに任意のサイズの論理ボリューム(CV)を作成できます。FVをコマンドデバイス用に小さな論理ボリュームに区切って使用することもでき、ドライブ容量を効率良く使用できます。
アクセス頻度の高い複数のファイルが同じ論理ボリュームにあるとき、一方がアクセスされている場合、他方のアクセスは待たされることがあります。Virtual LUNを用いて論理ボリュームを分割し、ファイルを分散することで、アクセスの競合を低減でき、データのアクセス性能を向上できます。
CVを作成するには、まず初期状態のパリティグループ内にあるFVまたはCV(1つまたは複数)をLDEV削除機能でスペース(空き領域)に変換します。次に、作成されたスペース内にLDEV作成機能で任意のサイズのCVを作成します。
ボリューム作成機能の概要を次の図に示します。
ボリューム(LDEV)は、Virtual LUNという機能で作成します。Virtual LUNの機能を利用するには、Open Volume Managementというソフトウェアが必要です。