1.5.7 Thin ImageペアおよびスナップショットデータをDynamic Provisioningのプールに格納する
Dynamic ProvisioningのプールにThin Imageペアを作成して、スナップショットデータを格納できます。これによって、たとえばDynamic ProvisioningとThin Imageの両方を、1つのパリティグループで構成された1つのプールで使用できます。この場合、Dynamic Provisioningのプールの容量として、Dynamic ProvisioningとThin Imageで使用する容量を合計した容量が必要です。
Dynamic ProvisioningのプールにThin Imageペアを作成した場合も、Thin Imageペア操作が実行できます。
Dynamic ProvisioningとThin ImageでDynamic Provisioningのプールを使用している場合、プールの空き容量が少なくなったときに、Thin Imageの使用を止めてDynamic Provisioningの仮想ボリュームで使用する容量を残すことができます。このような運用をする場合、プールの[枯渇しきい値超過時にTIペアを中断する]オプションに[はい]を設定すると、Thin Imageペアの使用量の上限値を枯渇しきい値に設定できます。このオプションを設定したときのプールの動作について、次に示します。
プール使用量が枯渇しきい値を超過している場合の動作 |
[枯渇しきい値超過時にTIペアを中断する]に[はい]を選択した場合 |
[枯渇しきい値超過時にTIペアを中断する]に[いいえ]を選択した場合 |
---|---|---|
SIMコード62Exxxの出力 |
出力される。 |
出力されない。 |
Thin Imageペアの分割 |
Thin Imageペアを分割できない。Thin Imageペア分割の操作を実行すると、Thin Imageペアが障害サスペンドする(ペア状態:PSUE)。 |
Thin Imageペアを分割できる。 |
新規のThin Imageペアの作成 |
作成できない。 |
なお、Dynamic ProvisioningとThin Imageでプールを共有することによって相互への影響を避けたい場合は、Dynamic ProvisioningのプールとThin Imageのプールを分けて使用することを推奨します。