Hitachi

 ボリューム管理 クイックリファレンス


3.1.5 ストレージシステムの設計値

容量削減機能を使用した構成を設計する場合、ストレージシステムの設計値として、次の項目を検討してください。

大項目

小項目

備考

設定

容量削減機能の設定

仮想ボリュームに設定する容量削減機能の設定値を決定します。データ削減見積りツールで見積もった容量削減率(%)、または、ユースケースに基づいて推定した容量削減率(%)を用いて、使用する容量削減機能を決定します。

構成

容量削減機能が有効な仮想ボリュームの容量

ホストに提供する仮想ボリュームの個数と仮想ボリュームの容量を見積もります。容量削減機能が有効な仮想ボリュームの場合、容量を2.4TB未満にすることを推奨します。2.4TB以上のボリュームを作成した場合、キャッシュ管理デバイス容量制限により、容量削減処理およびガベージコレクションの処理効率が低下し、また、データ量削減効果が悪化します。

ボリュームの個数が少ない場合、ホストのI/O性能、ポストプロセス初期容量削減、ガベージコレクション性能、インラインデータ移行性能、無効化処理性能、LDEVフォーマット性能、LDEV削除性能、またはイニシャルコピー性能について、十分な性能が出ない場合があります。

パリティグループ数

プール容量を設計するために必要です。容量だけを考慮してパリティグループ数を決定する場合と、容量と性能の両方を考慮してパリティグループ数を決定する場合があります。詳細については、お問い合わせください。

キャッシュメモリ容量

容量削減機能が有効な仮想ボリュームの合計容量に基づいて、搭載するキャッシュメモリの容量を決定します。詳細については、お問い合わせください。

シェアドメモリ容量

容量削減機能が有効な仮想ボリュームの合計容量に基づいて、搭載するシェアドメモリの容量を決定します。詳細については、お問い合わせください。

性能

性能見積もり値

業務中のホストからの書き込み性能を見積もり、作業負荷によってガベージデータが増加しないことを確認してください。平均書き込みのスループットには、業務サイクル(例えば1日~1週間)の書き込みスループットを見積もってください。見積もりにはPerformance Monitorの出力情報を使用してください。定常的にガベージデータが増加する場合、容量削減機能は使用できません。