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 ボリューム管理 クイックリファレンス


2.6.8 Dynamic Tieringを用いた性能モニタリングと階層再配置の自動実行モード

自動実行モードは、モニタリング情報の採取および階層再配置を周期的に自動で実行するモードです。自動実行モードの設定はStorage Navigatorから実行します。実行周期は0.5時間、1時間、2時間、4時間、8時間、時間帯指定を選択できます。時間帯指定では、1日のうち性能モニタリングを開始する時刻と終了する時刻を指定できます。

例えば、8時間を指定すると、0:00AMに性能モニタリングを開始し8:00AMに性能モニタリングを停止します。性能モニタリングが停止するとともに階層再配置を開始します。また、階層再配置と並行して次の性能モニタリングを開始します。これを8時間周期(0:00AM~8:00AM、8:00AM~4:00PM、4:00PM~0:00AM)で実行します。

性能モニタリングの実行周期、開始時刻、および終了時刻の関係を表に示します。

実行周期

開始時刻

終了時刻

0.5時間

00:00AMから0.5時間おきに開始する。

例えば、00:00、00:30、01:00など

開始時刻から0.5時間後の時刻

1時間

00:00AMから1時間おきに開始する。

例えば、00:00、01:00、02:00など

開始時刻から1時間後の時刻

2時間

00:00AMから2時間おきに開始する。

例えば、00:00、02:00、04:00など

開始時刻から2時間後の時刻

4時間

00:00AMから4時間おきに開始する。

例えば、00:00、04:00、08:00など

開始時刻から4時間後の時刻

8時間

00:00AMから8時間おきに開始する。

例えば、00:00、08:00、16:00など

開始時刻から8時間後の時刻

24時間(モニタリングする時間帯を指定する)

設定時刻

設定時刻

自動実行モードでのモニタリング情報の採取から階層再配置までの流れを次の図に示します。

[図データ]

実行周期の設定を変更した場合、変更後の実行周期の開始時刻から性能モニタリングが実行されます。なお、設定変更した時点で実行していたモニタリング情報の採取と階層再配置は、設定していた周期の完了時刻まで継続実行されます。

例1 01:30AMに実行周期を1時間から4時間に変更した場合:

01:30AM時点で実行されていたモニタリング情報の採取と階層再配置は継続されますが、02:00AMと03:00AMにはモニタリング情報の採取および階層再配置は実行されません。04:00AMから、モニタリング情報の採取と階層再配置が4時間周期で実行されます。

例2 01:30AMに実行周期を4時間から1時間に変更した場合:

01:30AM時点で実行されていたモニタリング情報の採取と階層再配置は継続されます。04:00AMから、モニタリング情報の採取と階層再配置が1時間周期で実行されます。

自動実行モードの場合、階層再配置の実行と並行して次の実行周期のモニタリング情報の採取が実行されます。2つを同時に処理するため、階層再配置で使用されるモニタリング情報(確定済みのモニタリング情報)と次の実行周期で採取されるモニタリング情報(採取中のモニタリング情報)は、それぞれメモリ上の別の面に格納されています。モニタリング情報を格納する面は、合計で2面あります。