1.8.7 副サイトの障害から回復する手順例(URと併用しているとき)
global-active deviceの副サイトのストレージシステムに障害が発生した場合の回復手順を説明します。
副サイトに障害が発生すると、GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームのペア状態が、両方ともPSUEに変わります。
障害回復の概要
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障害回復の流れ
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副サイトのストレージシステムの障害を取り除きます。
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正サイトのストレージシステムで、GADペアを再同期します。
コマンド例:pairresync -g oraHA -IH0
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GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームのペア状態が、両方ともPAIRに変わったことを確認します。
コマンド例:
pairdisplay -g oraHA -fxce -IH0 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#,LDEV#.P/S,Status, Fence, %,P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraHA dev1(L) (CL1-A-0, 0, 0)411111 2222.P-VOL PAIR NEVER , 100 4444 - - 0 - - - - L/M oraHA dev1(R) (CL1-C-0, 0, 0)422222 4444.S-VOL PAIR NEVER , 100 2222 - - 0 - - - - L/M
pairdisplay -g oraHA -fxce -IH1 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#,LDEV#.P/S,Status, Fence, %,P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraHA dev1(L) (CL1-C-0, 0, 0)422222 4444.S-VOL PAIR NEVER , 100 2222 - - 0 - - - - L/M oraHA dev1(R) (CL1-A-0, 0, 0)411111 2222.P-VOL PAIR NEVER , 100 4444 - - 0 - - - - L/M
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サーバからGADペアのプライマリボリュームまたはセカンダリボリュームへ、2分程度I/Oを発行し続けます。
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デルタリシンク用URペアのプライマリボリュームの状態がPSUSであることを確認します。
コマンド例:
pairdisplay -g oraDELTA -fxce -IH1 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#, LDEV#.P/S, Status,Fence, %, P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraDELTA dev3(L) (CL1-A-1, 0, 1) 422222 4444. P-VOL PSUS ASYNC ,0 6666 - 0 0 - - - - -/- oraDELTA dev3(R) (CL1-A-1, 0, 1) 444444 6666. S-VOL SSUS ASYNC ,0 4444 - 0 0 - - - - -/-
- メモ
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Storage Navigatorでペア状態を確認する場合は、[ファイル]メニューから[すべて更新]を選択し、Storage Navigatorに表示される情報を更新してから、ペア状態を確認してください。デルタリシンク用URペアの状態がHOLDINGからHOLDに変わります。
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GADの副サイトのストレージシステム操作用のインスタンスで、デルタリシンク用URペアのジャーナルのミラー状態がPJNSであることを確認します。
コマンド例:
pairdisplay -g oraDELTA -v jnl -IH1 JID MU CTG JNLS AP U(%) Q-Marker Q-CNT D-SZ(BLK) Seq# Num LDEV# 000 1 1 PJNS 4 21 43216fde 30 512345 62500 1 39321
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障害を通知するSIMが発生していないことを確認します。