1.7.1 GADの障害の発生部位
GADの障害の発生部位障害の発生部位を次に示します。
![]() |
番号 |
障害の部位 |
発生する可能性のあるSIMのリファレンスコード |
GADボリュームへのアクセス可否※1 |
回復手順の参照先 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
正サイトのストレージシステム |
副サイトのストレージシステム |
P-VOL |
S-VOL |
||||
1 |
サーバ |
なし(正常) |
なし(正常) |
○ |
○ |
||
2 |
サーバとストレージシステム間のパス |
サーバと正サイトのストレージシステム間のパス |
なし(正常) |
なし(正常) |
× |
○※2 |
|
3 |
サーバと副サイトのストレージシステム間のパス |
なし(正常) |
なし(正常) |
○※3 |
× |
||
4 |
GADペアのボリューム |
プライマリボリューム |
|
|
× |
○※2 |
|
5 |
セカンダリボリューム |
|
|
○※3 |
× |
||
6 |
GADペアのプール※4 |
プライマリボリュームのプール |
|
|
× |
○※2 |
|
7 |
セカンダリボリュームのプール |
|
|
○※3 |
× |
||
8 |
ストレージシステム間のパス |
正サイトのストレージシステムから副サイトのストレージシステムへのリモートパス |
|
|
○※3 |
× |
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9 |
副サイトのストレージシステムから正サイトのストレージシステムへのリモートパス |
|
|
× |
○※2 |
||
10 |
ストレージシステム |
正サイトのストレージシステム |
障害の種類による※5 |
|
× |
○※2 |
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11 |
副サイトのストレージシステム |
|
障害の種類による※5 |
○※3 |
× |
||
12 |
Quorumディスク |
正サイトのストレージシステムとQuorumディスク間のパス |
|
|
○※3 |
× |
1.7.26 正サイトのストレージシステムからQuorumディスク用外部ストレージシステムへの物理パスの障害から回復する |
13 |
副サイトのストレージシステムとQuorumディスク間のパス |
|
|
○※3 |
× |
1.7.28 副サイトのストレージシステムからQuorumディスク用外部ストレージシステムへの物理パスの障害から回復する |
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14 |
外部ストレージシステムにあるQuorumディスク |
|
|
○※3 |
× |
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15 |
外部ストレージシステム |
|
|
○※3 |
× |
- (凡例)
-
○:アクセスできる
×:アクセスできない
P-VOL:プライマリボリューム
S-VOL:セカンダリボリューム
- 注※1
-
VSP G150, G350, G370, G700, G900およびVSP F350, F370, F700, F900を構成するハードウェア(ドライブ、キャッシュ、CHB、DKB、MPBなど)は冗長化されています。冗長化されているハードウェアの一部で障害が発生しても、GADペアが障害によって中断したり、GADボリュームへアクセスできなくなったりすることはありません。また、次のパスを冗長化すると、ハードウェアの一部で障害が発生してもGADペアが障害によって中断したり、GADボリュームへアクセスできなくなったりすることはありません。
-
サーバと正サイトおよび副サイトのストレージシステム間の物理パス
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正サイトおよび副サイトのストレージシステムと外部ストレージシステム間の物理パス
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正サイトと副サイトのストレージシステム間の物理パス
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- 注※2
-
セカンダリボリュームのペア状態がCOPY、SSUS、またはPSUEの状態から障害が発生した場合は、アクセスできません。
- 注※3
-
プライマリボリュームのペア状態がPSUSまたはPSUEで、I/OモードがBlockの状態から障害が発生した場合は、アクセスできません。
- 注※4
-
GADペアのプールが満杯になったことで発生した障害です。
- 注※5
-
障害(例えば、全キャッシュ障害、全MP障害、ストレージシステム自体の障害)の種類に応じたSIMが発生します。障害によってSIMを参照できないこともあります。