1.5.11 URの副サイトのストレージシステムにコマンドデバイスを作成する
URの副サイトのストレージシステムにコマンドデバイスを作成し、サーバから認識させます。コマンドデバイスの作成には、Storage Navigatorまたはraidcom modify ldevコマンドを使用します。
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- メモ
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この章では、In-Band方式でRAID Managerを使用する手順を掲載しています。Out-of-Band方式でも、環境を構築できます。
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URの副サイトのStorage Navigatorで、コマンドデバイス用のボリュームを作成します。
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作成したボリュームをフォーマットします。
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作成したボリュームを、サーバに接続されているポートに定義します。
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作成したボリュームのコマンドデバイスを有効にし、かつコマンドデバイスのユーザ認証を有効にします。
コマンドデバイスの設定については、システム構築ガイドを参照してください。
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必要に応じて、コマンドデバイスを定義するポートのトポロジとFabricの設定を変更します。
(1) コマンドデバイスを作成する
コマンドデバイスは、RAID Managerとストレージシステム間の通信に必要です。正サイトと副サイトのストレージシステムの両方で、リソースグループ0にコマンドデバイスを作成し、サーバから認識させます。コマンドデバイスの作成には、Storage Navigatorまたはraidcom modify ldevコマンドを使用します。
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- メモ
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この章では、In-Band方式でRAID Managerを使用する手順を掲載しています。Out-of-Band方式でも、GADの環境を構築できます。
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正サイトと副サイトのストレージシステムのStorage Navigatorで、リソースグループ0に登録されているLDEV IDを指定して、コマンドデバイス用のボリュームを作成します。
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作成したボリュームをフォーマットします。
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作成したボリュームを、サーバに接続されているポートに定義します。
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作成したボリュームのコマンドデバイスを有効にし、かつコマンドデバイスのユーザ認証を有効にします。
コマンドデバイスの設定については、システム構築ガイドを参照してください。
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必要に応じて、コマンドデバイスを定義するポートのトポロジとFabricの設定を変更します。
(2) コマンドデバイス編集ウィザード
背景
オープン系ホストからRAID Managerのコマンドを実行できるようにするには、TrueCopy操作やShadowImage操作などの対象にならない論理デバイスを最低1つ選んで、その論理デバイスをコマンドデバイスにしておく必要があります。コマンドデバイスとは、オープン系ホストから実行されたRAID Managerコマンドを受け取る論理デバイスのことです。オープン系ホストから実行されたRAID Managerコマンドは、コマンドデバイスを経由して転送され、転送先の論理デバイスに対してTrueCopyおよびShadowImageの操作(例えばペアの作成や分割など)を実行します。
[コマンドデバイス編集]画面を利用すると、コマンドデバイスに関する設定ができます。
- 注意
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次のボリュームはコマンドデバイスに指定できません。
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ALUAモードが有効なLDEV
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ALU属性のLDEV
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Data Retention Utilityによってリザーブされているボリューム
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global-active deviceで使用しているQuorumディスク
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global-active deviceボリューム
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T10 PI属性のLDEV
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Thin Imageの仮想ボリューム
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TrueCopyボリューム
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ShadowImageボリューム
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Universal Replicatorボリューム
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アクセス属性がRead/Write以外のボリューム
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ジャーナルボリューム
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プールボリューム(データダイレクトマップ属性の外部ボリュームも含まれます)
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リモートコマンドデバイス
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操作手順
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次のどれかのタブを表示します。
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[ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択し、[LDEV]タブを選択します。
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[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択し、対象のプールをクリックします。そして、[仮想ボリューム]タブを表示します。
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[ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、各ポートを選択して各ホストグループを選択します。そして、[LUN]タブを選択します。
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[ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、各ポートを選択して各iSCSIターゲットを選択します。そして、[LUN]タブを選択します。
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LDEVを選択します。
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次のどちらかの方法で、[コマンドデバイス編集]画面を表示します。
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[コマンドデバイス編集]をクリックします。
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[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[コマンドデバイス編集]を選択します。
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[コマンドデバイス]で[有効]または[無効]を選択します。
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[コマンドデバイスセキュリティ]で[有効]または[無効]を選択します。
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[ユーザ認証]で[有効]または[無効]を選択します。
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[デバイスグループ定義]で[有効]または[無効]を選択します。
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[完了]をクリックします。
-
[設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。
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[適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。
設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。
- ヒント
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ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。
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[タスク]画面で、操作結果を確認します。
実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。
(3) [コマンドデバイス編集]画面
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情報設定エリア
項目 |
説明 |
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コマンドデバイス |
コマンドデバイスを有効にする場合は[有効]、コマンドデバイスを通常の論理デバイスに戻す場合は[無効]を選択します。 |
コマンドデバイスセキュリティ |
コマンドデバイスセキュリティを有効にする場合は[有効]、コマンドデバイスセキュリティを無効にする場合は[無効]を選択します。 ストレージシステム内のLDEVをRAID Managerコマンドから保護したい場合は、そのLDEVに対してコマンドデバイスセキュリティを適用しておく必要があります。論理デバイスにコマンドデバイスセキュリティが適用されていれば、ホストからコマンドデバイス経由でRAID Managerコマンドが発行されても、その論理デバイスはRAID Managerコマンドの影響を受けません。※ |
ユーザ認証 |
使用する際にユーザ認証を必要とするコマンドデバイス(認証コマンドデバイス)を有効にする場合は[有効]、認証コマンドデバイスを無効にする場合は[無効]を選択します。※ |
デバイスグループ定義 |
デバイスグループ定義を有効にする場合は[有効]、デバイスグループ定義を無効にする場合は[無効]を選択します。※ |
- 注※
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これらの属性を設定したコマンドデバイスの使用方法については、RAID Manager ユーザガイドを参照してください。
- メモ
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コマンドデバイスセキュリティ、ユーザ認証、デバイスグループ定義を有効にしたい場合は、コマンドデバイスを有効にする必要があります。
コマンドデバイスが無効な場合は、コマンドデバイスセキュリティ、ユーザ認証、デバイスグループ定義を有効にすることはできません。
(4) [設定確認]画面
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[選択したLDEV]テーブル
項目 |
説明 |
---|---|
LDEV ID |
LDKC番号、CU番号、およびLDEV番号の組み合わせが表示されます。 |
LDEV名 |
LDEV名が表示されます。 |
パリティグループID |
パリティグループIDが表示されます。 |
容量 |
LDEVのサイズが表示されます。 |
プロビジョニングタイプ |
LDEVの種別が表示されます。 [Basic]:内部ボリュームです。 [外部ボリューム]:外部ボリュームです。 [DP]:Dynamic Provisioningの仮想ボリュームです。 [Snapshot]:Thin Imageのボリュームです。 |
コマンドデバイス |
コマンドデバイスが有効な場合は[有効]、通常の論理デバイスの場合は[無効]が表示されます。 |
コマンドデバイスセキュリティ |
コマンドデバイスセキュリティが有効な場合は[有効]、無効な場合は[無効]が表示されます。 |
ユーザ認証 |
認証コマンドデバイスが有効な場合は[有効]、認証コマンドデバイスが無効な場合は[無効]が表示されます。 |
デバイスグループ定義 |
デバイスグループ定義が有効な場合は[有効]、無効な場合は[無効]が表示されます。 |