Hitachi

 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.4.35 副サイトの仮想ストレージマシンにプライマリボリュームと同じ仮想LDEV IDがないことを確認する

GADペアを作成する前に、正サイトのストレージシステムのシリアル番号とモデルを持つ副サイトの仮想ストレージマシンに、プライマリボリュームの仮想LDEV IDと同じ仮想LDEV IDがないことを確認します。プライマリボリュームと同じ仮想LDEV IDがある場合は、GADペアを作成できません。

仮想ストレージマシンを操作して、仮想LDEV IDがないことを確認します。構成定義ファイルのHORCM_VCMDに仮想ストレージマシンを指定して、RAID Managerを起動します。

コマンド例(Windowsの場合)

  1. 仮想LDEV IDを確認するためのインスタンス(100と101)を起動します。

    horcmstart 100 101
    starting HORCM inst 100
    HORCM inst 100 starts successfully.
    starting HORCM inst 101
    HORCM inst 101 starts successfully.
  2. プライマリボリュームの仮想LDEV IDを確認します。

    raidcom get ldev -ldev_id 0x2222 -fx -IH100
    Serial# : 411111 
    LDEV : 2222
    (略)
    

    VIR_LDEV (仮想LDEV ID)の情報は、LDEV(実LDEV ID)の情報と同じ場合表示されません。出力例の仮想LDEV IDは、実LDEV ID と同じです。

  3. 副サイトの仮想ストレージマシンにプライマリボリュームと同じ仮想LDEV IDがないことを確認します。

    raidcom get ldev -ldev_id 0x2222 -key front_end -cnt 1 -fx -IH101

    構成定義ファイルのHORCM_VCMDに仮想ストレージマシンを指定しているときに、-cntオプションを指定してraidcom get ldevコマンドを実行すると、-cntオプションで指定した範囲にある仮想LDEV IDが表示されます。

    上記コマンドを実行しても仮想LDEV IDの0x2222が表示されない場合は、プライマリボリュームと同じ仮想LDEV ID(0x2222)が副サイトの仮想ストレージマシンにありません。

    メモ

    -key front_endオプションを指定してraidcom get ldevコマンドを実行すると、ボリューム単位のリスト形式でボリュームの情報を表示できます。