1.7.19 正サイトのストレージシステムから副サイトのストレージシステムへの物理パスの障害から回復する手順例(ペア状態がPAIRのときに障害が発生した場合)
ペア状態がPAIRのときに、正サイトのストレージシステムから副サイトのストレージシステムへの物理パスの障害によってGADペアが中断した場合の回復手順を次に示します。
障害回復の概要
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障害回復の流れ
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物理パスの再接続やSANの再設定によって、正サイトのストレージシステムから副サイトのストレージシステムへの物理パスを回復します。
ストレージシステム間の物理パスが回復すると、リモートパスが自動で回復する場合と、手動での回復が必要な場合があります。「1.13.2 リモートパスの状態に関するトラブルシューティング」を参照し、リモートパスの状態と対策を実行してください。この手順を実行しても、リモートパスが障害から回復しない場合は、お問い合わせください。
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Quorumディスクの状態を確認し、閉塞している場合は回復します。Quorumディスクにボリュームを設定しない場合、Quorumディスクの回復手順は不要です。
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GADペアを再同期します。
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プライマリボリュームのI/OモードがLocalであることを確認します。
コマンド例:
pairdisplay -g oraHA -fxce -IH0 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#, LDEV#.P/S, Status, Fence, %,P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraHA dev1(L) (CL1-A-0, 0, 0)411111 2222. P-VOL PSUE NEVER , 100 4444 - - 0 - - - - L/L oraHA dev1(R) (CL1-C-0, 0, 0)422222 4444. S-VOL PSUE NEVER , 100 2222 - - 0 - - - - B/B
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正サイトのストレージシステムで、ペアを再同期します。
コマンド例:pairresync -g oraHA -IH0
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GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームのペア状態が、両方ともPAIR(Mirror(RL))に変わったことを確認します。
コマンド例:
pairdisplay -g oraHA -fxce -IH0 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#, LDEV#.P/S, Status, Fence, %,P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraHA dev1(L) (CL1-A-0, 0, 0)411111 2222. P-VOL PAIR NEVER , 100 4444 - - 0 - - - - L/M oraHA dev1(R) (CL1-C-0, 0, 0)422222 4444. S-VOL PAIR NEVER , 100 2222 - - 0 - - - - L/M
pairdisplay -g oraHA -fxce -IH1 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#, LDEV#.P/S, Status, Fence, %,P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraHA dev1(L) (CL1-C-0, 0, 0)422222 4444. S-VOL PAIR NEVER , 100 2222 - - 0 - - - - L/M oraHA dev1(R) (CL1-A-0, 0, 0)411111 2222. P-VOL PAIR NEVER , 100 4444 - - 0 - - - - L/M
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交替パスソフトウェアを使用して、セカンダリボリュームへのI/Oを再開します。
自動でサーバからのI/Oが再開されていることもあります。