1.6.7 GADペアを削除する
GADペアを削除すると、そのペアについてのすべてのコピー操作を停止してプライマリボリュームとセカンダリボリュームを単一のボリュームへと変更します。なお、ボリュームのデータは削除されません。
GADペアを削除するには、次の2種類の方法があります。
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プライマリボリュームを指定してGADペアを削除する
プライマリボリュームでI/Oが継続されます。
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セカンダリボリュームを指定してGADペアを削除する
セカンダリボリュームでI/Oが継続されます。
I/Oを継続しない方のボリュームは仮想LDEV IDが削除され、仮想属性にGAD予約が割り当てられます。指定するボリュームの条件を次に示します。
指定するボリューム |
指定するボリュームの条件 |
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プライマリボリューム |
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セカンダリボリューム |
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- メモ
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セカンダリボリュームを指定してGADペアを中断している場合、セカンダリボリュームを指定してGADペアを削除します。プライマリボリュームを指定してGADペアを中断している場合、プライマリボリュームを指定してGADペアを削除します。
GADペアを削除すると、プライマリボリュームとセカンダリボリュームのデータが同期しなくなります。データが同期していない状態で同じ仮想LDEV IDを持つボリュームが重複してサーバに見えてしまうことを防ぐために、I/Oを継続しないボリュームの仮想LDEV IDは削除されます。仮想LDEV IDが削除され、仮想属性にGAD予約が割り当てられると、サーバはそのボリュームを認識できなくなります。
GADペアを削除したあとに再度GADペアを作成する場合、GADペアを削除したときに指定したボリュームがあるストレージシステムから、GADペアを再作成してください。例えば、プライマリボリュームを指定してGADペアを削除した場合、正サイトのストレージシステムからGADペアを再作成します。セカンダリボリュームを指定してGADペアを削除した場合は、副サイトのストレージシステムからGADペアを再作成します。
前提条件
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GADペアが中断していること。
コマンド例
pairsplit -g oraHA -S -IH0
- 注意
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Storage NavigatorからGADペアを削除する場合、指定するボリュームの条件に当てはまらない状態でGADペアを削除すると、GADペアは強制的に削除されます。指定するボリュームの条件に当てはまらない状態で、Storage NavigatorからGADペアを削除する場合は、GADペアを強制的に削除して問題ないか、事前に確認してください。