1.4.37 GADペアを作成する
GADペアを作成します。GADペアを作成したら、ペア状態がPAIRに変わるのを待ちます。GADペアがPAIR状態になると、セカンダリボリュームでもサーバからのI/Oを受け付けられるようになります。
GADペアを作成すると、セカンダリボリュームの仮想LDEV IDに、プライマリボリュームのLDEV IDと同じ値が設定されます。なお、GADペアを削除すると、セカンダリボリュームの仮想LDEV IDは削除され、仮想属性にGAD予約が割り当てられます。
- メモ
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副サイトのストレージシステムで、Dynamic Provisioningのプールの使用量に関する警告しきい値に対して、セカンダリボリュームの容量以上の空きがない状態でGADペアを作成すると、警告しきい値超過のSIM(SIM=620xxx※)が発生することがあります。GADペアを作成するときには、警告しきい値に対して、Dynamic Provisioningのプールの空き容量がセカンダリボリュームの容量以上あることを確認してください。
注※ xxxはプールIDを示します。
- メモ
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仮想LDEV IDを確認するためのインスタンス(100と101)では、GADペアを作成できません。ストレージシステムを操作するためのインスタンス(0と1)を使用して、GADペアを作成してください。
- メモ
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次の2つの条件の両方を満たすときは、サーバの再起動が必要です。
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ALUAモードが無効の状態でサーバが認識しているボリュームをプライマリボリュームに指定して、GADペアを作成する。
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プライマリボリュームのALUAモードが有効な状態で、GADペアを作成する。
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コマンド例
QuorumディスクIDに0、コンシステンシーグループIDに2を指定して、GADペアを作成します。
paircreate -g oraHA -fg never 2 -vl -jq 0 -IH0
GADペアをコンシステンシーグループに登録する場合、-fgオプションを指定してペアを作成します。なお、コンシステンシーグループIDの指定しないでペアを作成すると、ストレージシステム内で未使用のコンシステンシーグループIDが自動的に割り当てられます。
- メモ
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コンシステンシーグループに登録しないでGADペアを作成する場合のコマンド例を次に示します。
paircreate -g oraHA -f never -vl -jq 0 -IH0
確認コマンド例
GADペアの作成が完了したことを確認します。
pairdisplay -g oraHA -fxce -IH0 Group PairVol(L/R) (Port#,TID, LU), Seq#, LDEV#.P/S, Status,Fence, %, P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W oraHA dev1(L) (CL1-A-0, 0, 0)411111 2222. P-VOL PAIR NEVER , 100 4444 - - 0 - - - - L/M oraHA dev1(R) (CL1-C-0, 0, 0)422222 4444. S-VOL PAIR NEVER , 100 2222 - - 0 - - - - L/M
コピーの進捗が100%であることを確認します。