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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.7.5 割り当て済みのページがあるDynamic Provisioningの仮想ボリュームをTrueCopyペアのセカンダリボリュームに指定する場合の注意事項

割り当て済みのページがあるDP-VOLTrueCopyペアのセカンダリボリュームに指定すると、ページの再割り当てが発生します。一時的にDP-VOLのプール使用量が実際の使用量よりも増加するため、次の点に留意してください。

割り当て済みのページがある、容量削減機能が有効なボリュームをセカンダリボリュームとして、TrueCopyペアを作成する際の推奨手順

TrueCopyペアを作成する際に、割り当て済みのページがある、容量削減機能が有効なボリュームをセカンダリボリュームとして使用する場合は、ペアを作成する前に、次に示す操作をしてください。

  1. セカンダリボリュームにするボリュームをLDEVフォーマットします。

    注意

    LDEVフォーマットせずにペア作成すると、初期化しながらコピーされるため、コピー時間が長くなったり、プロセッサの稼働率が上昇したりする可能性があります。

  2. 次に示すユーザ要件に応じて、インラインモード/ポストプロセスモードを、セカンダリボリュームにするボリュームに対して設定します。

    • ユーザ要件: I/O性能への影響を抑えたい

      設定内容

      注意事項

      ポストプロセスモード

      ペアが作成されてから容量削減されるため、セカンダリボリューム用に、プライマリボリュームと同じ容量のプール容量の確保が必要です。

    • ユーザ要件: 必要なプール容量を抑えたい

      設定内容

      注意事項

      インラインモード

      ポストプロセスモードと比較して、コピー時間が長くなったり、プロセッサの稼働率が上昇したりする可能性があります。これらを抑えたい場合は、ポストプロセスモードの適用を検討してください。

      注意: 以下のDKCMAINバージョンで、LDEVフォーマットせずにペアを作成すると、インラインモードを設定していても、ポストプロセスモードで動作します。このため、プライマリボリュームと同じ容量のプール容量の確保が必要です。

      • VSP Eシリーズ

        93-04-02-XX/XX 未満

      • VSP G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900

        全バージョン