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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.3.3 形成コピー応答時間とは

形成コピー応答時間は形成コピーの多重動作に伴う応答時間のことです。形成コピー応答時間については、形成コピー速度、最大形成コピーボリューム数、正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線速度、および回線数を下記の計算式に適用して、算出できます。

形成コピー応答時間(ミリ秒) = (1[MB]/“正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線速度[MB/ミリ秒]※1”) × (“コピー速度”※2/4) × (“最大形成コピー数※3”/“正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線数”※4)

注※1

正サイトと副サイトのストレージシステム間でチャネルエクステンダを使用しないで接続する場合は、リンクスピードによって、“正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線速度”をそれぞれ次に示すとおりに設定してください。

  • リンクスピードが2Gbpsのケーブルの場合:0.17MB/ミリ秒

  • リンクスピードが4Gbpsのケーブルの場合:0.34MB/ミリ秒

  • リンクスピードが8Gbpsのケーブルの場合:0.68MB/ミリ秒

  • リンクスピードが16Gbpsのケーブルの場合:1.36MB/ミリ秒

  • リンクスピードが32Gbpsのケーブルの場合:2.72MB/ミリ秒

注※2

計算式のコピー速度には、次の値を代入してください。なお、Storage Navigatorを使用するときも、RAID Managerを使用するときも、代入する値は同じです。

形成コピーだけを実施する場合

  • ペア作成時に指定するコピー速度が1~4の場合:ペア作成時に指定するコピー速度

  • ペア作成時に指定するコピー速度が5~15の場合:4

形成コピーと更新コピーを同時に実施する場合

  • ペア作成時に指定するコピー速度が1または2の場合:ペア作成時に指定するコピー速度

  • ペア作成時に指定するコピー速度が3~15の場合:2

注※3

最大形成コピー数は、ストレージシステム単位の設定を使用します。デフォルトは、64です。

注※4

“最大形成コピー数”/“正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線数”が16以上になる場合でも、“最大形成コピー数”/“正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線数”は、16としてください。

設定例を次の表に示します。

往復遅延時間(Round Trip Time)

[ミリ秒]

正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線速度

[MB/ミリ秒]

正サイトと副サイトのストレージシステム間の回線本数

コピー速度

最大形成コピー数

[往復応答時間]の値

[ミリ秒]

0

0.1

4

4

64

160

30

0.1

4

4

64

220

100

0.1

4

4

64

360