2.10.7 正サイトの複数のストレージシステムと副サイトの複数のストレージシステムを組み合わせた構成での災害リカバリ
(1) 災害発生時に正サイトから副サイトに運用を切り替える
背景
正サイトの複数のストレージシステムと副サイトの複数のストレージシステムを組み合わせているシステムの正サイトで災害または障害が発生した場合、副サイトで業務を継続し、RAID Managerのコンシステンシーグループ内のデータ整合性を保ちます。正サイトで災害または障害が発生した場合は、まず正サイトから副サイトに運用を切り替えてください。
RAID Managerを使用して副サイトへ運用を切り替える手順を次に示します。
操作手順
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正サイトから副サイトに操作を切り替えます。
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副サイトから、スワップオプションを指定してペアを分割します(pairsplit -RS)。
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副サイトのすべてのストレージシステムのUniversal ReplicatorセカンダリボリュームがSSWS状態になったことを確認します。
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副サイトのストレージシステムのSSWS状態のデータボリュームを利用して、副サイトで業務を再開します。
(2) 正サイト復旧後に正サイトに業務を戻す
背景
副サイトで業務を再開したあとに、正サイトおよびその他の障害を除去すれば、業務を元の正サイトに戻すことができます。手順を次に示します。
操作手順
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副サイトのすべてのストレージシステムのUniversal ReplicatorセカンダリボリュームがSSWS状態であることを確認します。
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副サイトから、スワップオプションを指定してペアを再同期します(pairresync -swaps)。
- 注意
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Universal Replicatorペアの片方のボリュームの容量拡張が成功した後に障害が発生した場合、Universal Replicatorペアの作成、再同期、スワップリシンク、horctakeover、およびデルタリシンク操作は、容量不一致により失敗します。もう片方のボリュームの容量を拡張して、両方のボリュームの容量を一致させてから、この操作を実施してください。
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副サイトから正サイトへ操作を切り替えます。
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正サイトからhorctakeoverコマンドを実行します。