2.1.13 3つのUniversal Replicatorサイトによる3DC構成
3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせて、3DCマルチターゲット構成または3DCカスケード構成にできます。
- メモ
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3つのUniversal Replicatorサイトによる3DC構成は、VSP G900およびVSP F900同士の構成、またはVSP G1000、VSP G1500、VSP F1500、VSP G800およびVSP F800と混在する構成に対応しています。
- 〈この項の構成〉
(1) 3つのUniversal Replicatorサイトによる3DCマルチターゲット構成
1つの正サイトに対して、2つの副サイトを設定し、3DCマルチターゲット構成にできます。3つのUniversal Replicatorサイトによる3DCマルチターゲット構成を次の図に示します。この構成には、次の3つのサイトが設定されています。
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Universal Replicator正サイト
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Universal Replicator副サイト(正サイトからミラーIDが任意の番号Mのミラーでデータをコピーします)
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Universal Replicator副サイト(正サイトからミラーIDが任意の番号Nのミラーでデータをコピーします)
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(2) 3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成
3つのUniversal Replicatorサイトによる3DCマルチターゲット構成で、正サイトが被災して復旧が見込めないとき、残った2つの副サイトで短時間にリモートコピーシステムを再構築できるよう、2つの副サイトを結ぶUniversal Replicatorペアを作成しておけます。このように、3つのサイト間のリモートコピー接続が三角形になるように設定するUniversal Replicatorペアを、デルタリシンク用Universal Replicatorペアといいます。2つの副サイトの間にデルタリシンク用ペアを作成しておくことで、正サイトが復旧したとき、副サイト間でのコピーから正サイトから副サイトへのコピーに、短時間で移行できます。
3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成を次の図に示します。
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- メモ
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3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成では、デルタリシンク用ペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームは、[リモートレプリケーション]画面の[ペア位置]に、どちらも[セカンダリ]と表示されます。
(3) 3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCカスケード構成
3つのUniversal Replicatorサイトによる3DCカスケード構成で、中間サイトが被災して復旧が見込めないとき、業務運用を担うサイトとバックアップとして使用するサイトからなるリモートコピーシステムを、正サイトと副サイトの間で短時間に構築できるよう、正サイトと副サイトを結ぶUniversal Replicatorペアを作成しておくこともできます。このように、3つのサイト間のリモートコピー接続が三角形になるように設定するUniversal Replicatorペアを、デルタリシンク用Universal Replicatorペアといいます。正サイトと副サイトの間にデルタリシンク用ペアを作成しておくことで、中間サイトが復旧したとき、正サイトと副サイトの間のコピーから中間サイトと副サイトの間のコピーに、短時間で移行できます。
3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCカスケード構成を次の図に示します。
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