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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.1.1 Universal Replicatorとは

Universal Replicatorは、大規模な地震などの災害によってデータセンタが被災することで、業務が長期間にわたって停止するような事態を避けるためのソリューションを提供します。Universal Replicatorを使ったシステムでは、本来のデータセンタ(正サイトのストレージシステム)とは別のデータセンタ(副サイトのストレージシステム)を遠隔地に設置して、正サイトのプライマリボリュームへのデータ書き込みとは非同期に、副サイトにあるセカンダリボリュームにデータをコピーします。Universal Replicatorシステムでは、正サイトでのプライマリボリュームの更新と同時に、ジャーナルデータが作成されます。ジャーナルデータは、正サイトのボリュームに書き込まれたデータのコピーです。

[図データ]
メモ

Universal Replicatorには、1個のプライマリボリュームのデータを複数のセカンダリボリュームにコピーしたり、複数のプライマリボリュームのデータを1個のセカンダリボリュームにコピーしたりするような機能はありません。

メモ

正サイトのストレージシステムがプライマリボリュームの読み取りに失敗したときは、RAID-1、RAID-5、またはRAID-6の冗長機能によって障害から回復します。正サイトのストレージシステムがデータ回復のためにUniversal Replicatorのセカンダリボリュームを読み取ることはありません。

メモ

Virtual Storage Platform G130ではUniversal Replicatorを使用できません。

Universal Replicatorは、正サイトから副サイトへ、ジャーナル取得、ジャーナルコピー、ジャーナルリストアの三段階でジャーナルデータをコピーします。